京大「医学部」合格者の言ったこと

  第一章、アメリカと日本の学校の違い

 私は日本で塾講師を30年以上やっている。若い頃は、名古屋の7つの大規模予備校、塾、専門学校で14年間英語講師をやっていた。アメリカのユタ州にあるローガン中学校で1年間授業をしていたこともある。

 そして、気づいたことがある。アメリカの学校では

「何でもいいから他人と違うことをやれ!」

 と教える。だから、世界一大きなピザを作ったなどとバカバカしいことをやる。とにかく人と違うことをやるのを面白がり、評価する。

 ところが、日本は真逆なのだ。

「他人と違うことをやると、村八分やイジメにあるからやめなさい」

 と、教える。それを、一致団結、絆、ワンチームなどと美辞麗句で装飾する。

 そんなことをするから、戦争に負ける。大量生産の時代なら経済戦争に勝てたかもしれないけれど、情報化社会になって韓国、中国にさえ追い抜かれ、追い越されていく体たらくだ。情けない。 

 ハッキリ言う。人間はみんな違うのだから必ず優劣はつく。私は塾講師をしているが、全員に微分・積分を理解させるなんて不可能だと経験上わかる。微分・積分どころか分数の足し算さえ怪しいまま成人を迎える人もいるのが現実だ。

 日本のマスコミは偏向していて、社会主義を信じているらしい。朝日新聞など、日本の現実から目を背け続けるあまり捏造記事を書いてしまった。慰安婦問題で国益に多大な損失を与えているのに、倒産しない。本当に不思議な国なのだ。

 しかし、それも限界がきている。このままでは先進国の一員から陥落だ。馬鹿なマスコミに踊らされている人たちに巻き込まれるのは御免こうむりたい。

第二章、日本の塾・予備校業界の現状

 塾・予備校業界もダメだ。東進衛星予備校が伸びた理由は何であったのか。それは、

「地方には高校生を指導できる講師がいない。東進ならビデオで東京の一流講師の授業が地方でも受けられる」

 であった。

 しかし、時は流れて今ではネットの中にいくらでも一流講師の授業が無料で見られる。もう、東進衛星予備校の役割は終わった。それは、河合塾も駿台も同じこと。

 いや、学校さえも必要性に疑問を持たれている。コロナのせいで、多くの学校が「オンライン授業」をやる羽目に陥った。それを見た生徒たちは、どう感じたか。

「なんだ、これ?ネットの動画の方がはるかに分かりやすい授業だね」

 当たり前だ。予備校も塾も自分の塾のエース級の講師を立派なスタジオで撮影してアップしている。学校の先生のオンライン授業など、アマチュアで太刀打ちできるわけがない。

 では、塾の存在理由は何か。それは、動画ではできない双方向の質疑応答の一点にある。ところが、特に高学力の生徒の質問に即座に答えられる教師や塾講師は稀なのだ。

 私は名古屋の大規模予備校で英検1級を持った講師にも旧帝卒の講師にも会ったことがなかった。つまり、京大を落ちて同志社に行った講師が京大受験生を指導しているのが実態だ。

 それなのに、保護者も生徒も駅前にビルを構えて綺麗なチラシ広告でも出せば「一流の塾」と判断する情けない民度。私はアホらしくなって、判断力に欠ける生徒の指導はやめることにした。

 ダメな生徒は、この世に学力を上げる秘策か魔法があると勘違いしている。そして、塾にその提供を求めてくる。こんな生徒に難関校の合格の見込みは無い。

 指導しても時間とエネルギーの浪費でしかない。私が指導して四日市高校や京都大学に合格していくような生徒は

「黙って授業を聞いていれば合格できるなんて考える奴はバカ」

 と公言している子が多かった。本当にそのとおりなのだ。

 自分が使う問題集は自分で探してくる。自分の勉強速度は自分で決める。他人の言うことなどに耳を傾けない。自分のことは自分しか分からないのだ。

 他人が選んだ問題集で、他人が決めたスケジュールしか動けないロボットみたいな子には難関校の合格は夢でしかない。

  10年前に「通信生」の募集を始めた。主に京都大学受験生のための「英作文」の添削だ。親しくしている同業者は

「通信添削はZ会という大手がいるから成功するはずがない」

 と、忠告してくれた。でも、私には勝算があったのだ。私はZ会を8年間やり続け、添削者が誰だか分からないシステムを確認した。毎回別の人が添削していたし、その人の英語力も分からない。添削者を公開していないのだ。

 私は、アメリカで教師をしていたし、英検1級や通訳ガイドの国家試験に合格していた。英語力で負けるわけがない。それでも納得してもらえないと思ったので、50代の時に高校生に混じって京都大学を7回受けて実験をしてみた。

第三章、ネイティブ英語、受験英語、英会話英語

 ネイティブの英語、受験英語、英会話教室の英語と書き分けてみた。ネイティブの英語というのは、アメリカで使われているABCニュースのキャスターが使っている英語だ。受験英語は予備校や塾で教えている英語。英会話教室の英語とは、ECCなどで教えている英語のことだ。ネイティブの英語が最も高得点で、受験英語は最低だった。

 その実験結果を「京大の英語で8割を超えるための一考察」として漫画化して、アマゾンで公開していた。 

 その結果を、ホームページ、Youtube、アメブロなどで公開して「通信生」を募集したのだ。すると、北海道から鹿児島まで私を見つけて添削依頼が殺到した。京大受験生レベルになると、駅前のビルとかマスコミを使ったCMより中身を見る目があると予想していたのだが、そのとおりになった。

 代ゼミは早々と7割の教室を閉めてしまった。河合塾も駿台も、コロナのせいで利益率の高い詰め込み教室の授業は不可能なのだ。かえって、私のような小さな個人塾は少人数や個別指導なので問題がなく生き残れる。

  恐竜は滅びて、小さな哺乳類が生き残った。似ている。巨大なトヨタでさえ、ガソリン車から電気自動車に流れが変わるとアッという間にテスラに立場を脅かされる。

 時代の流れは速いのだ。今日の勝者は、明日の敗者になる。学校や塾の決めたテキストをやり、他人の決めたカリキュラムをこなすことが勉強だと勘違いしている生徒が生き残れるほど、この世は甘くない。

 そのうち転落していくしかない。誰にも救えない。自分で転落していくのだから。

第四章、京大医学部合格者の言ったこと

 私は、過去に三人の京都大学医学部医学科の受験生の指導をさせてもらった。三人に共通していたことは、学校の宿題や課題だけで満足していなかったこと。

 これは当たり前だと思う。宿題や課題というのは皆がやること。「他の人と同じことをやりながら、他の人より上に行くことなど出来ない」という当たり前の考えをしていた。

「これさえやれば、絶対に合格できる」とか「当塾の授業を聞いたら100%合格」なんて甘い言葉にも騙されない。そんなものはこの世に存在しないことを知っている。

 京都大学に合格するには6000語の単語が必要だから、毎日7語ほど暗記し続けるしかない。数学は2000題ほど解くしかないから、毎日大問を2題以上は解くしかない。それ以外に道はない。

 具体的には、英語の文法は参考書を見れば分かる。文字が苦手なら Youtube の「トライ」でも「とある男」でもいいので動画の授業を見ればいい。京都大学は、それだけでは合格できない。和訳と英作文だけの問題であることが多いからだ。

第五章、とるべき道​

 まさか、黙って授業を聞いていれば和訳や英作文の力がつくと信じていませんよね。こればかりは、絶対に添削が必要です。高得点をとる解答は「多くの人が普段使っている英語」「見る頻度が高い英語」で書かれている必要がある。だから、他人の意見を聞く必要がある。

 その時に「Yahoo、知恵袋」に頼る人がいる。これは全くの時間の無駄と言える。なぜなら、意見や添削をしている人が誰だか分からないからだ。私は英検2級の講師が英検準1級の生徒を指導していたのを見たことがある。ここ中京地区でいうなら、名古屋大学を落ちて南山大学に行った人が、名古屋大学受験生を指導しているのを見たことがある。

 私は「おかしい」と思った。私だけではない。四日市高校に通う塾生の子は「A先生は〇大学卒だから、ボクを指導する力があると思えない」と言う声をよく聞く。だから、私は京大を7回受けて実証して見せる必要があったのだ。

 ところが、

「メダリストのコーチが必ずしもメダリストじゃない」

 という論理がまかり通るのが大人の世界なのだ。全くバカバカしい論理だ。生徒と先生の関係で、先生が生徒以下の学力でいいなんて、恥ずかしくないのだろうか。

第六章、キリスト教

 明治時代の先人は謙虚に西欧文化を学び続けた。戦前の日本文化を、ルース・ベネディクトは「菊と刀」の中で

「西洋は罪の文化だが、日本は恥の文化だ」

 と書いた。しかし、戦後の日本は恥という概念が消えてしまっている。歴史を曇りない目で見れば、産業革命も市民革命も全て西欧のキリスト教文化圏から始まっている。偶然のわけがない。

 だったら、キリスト教と科学の発展の因果関係を研究する人がもっといてもいいではないか。なのに、日本のクリスチャンは1%しかいない。私が英語を習得できた理由の一つはキリスト教に改宗したことが関係していると考えている。文系なのに「数学Ⅲ」を勉強しつづけてきた理由の一つだと考えている。


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