介護のあり方

私は7,8年前に両親と祖母の介護にたずさわりました。

そして今、介護に近い仕事もしています。
毎日、いろいろな介護に関する相談があります。
その中で、ここ数年で変わってきたなと思うことがあります。
今日はそんなことを書きたいと思います。

私が家族の介護をしている時は、
「介護は家族がするのが当たり前」
と思っていました。
自身が医療職であることもあると思いますが、そう思っていました。
もちろん自身や家族だけではどうにもできません。
ケアマネージャーの方にもいろいろ相談しながら介護をしていました。
最近の相談では、全てが全てあてはまるわけではありませんが、「(自分たちが忙しくて)介護に手が回らない」という人たちが増えてきました。
また介護される高齢者の方も「(忙しいから)子どもたちに迷惑をかけてはいけないので、自分たちのことは自分たちでなんとかしたい」という人たちも増えてきたような気がします。
高齢者によっては「一人で大丈夫なのか?」と思うような方が、ひとり暮らしをされていたり、老夫婦でお互い助け合いながら、もしくは一方が介護しながら生活されている方もいらっしゃいます。
つい最近もこんなことがありました。
高齢のお母さんがひとり暮らし。一人息子は結婚していて遠方に住んでいました。今まで元気だったのが急に体調を崩してしまい急遽、駆けつけたケースです。
その一人息子はしきりに言いました。
「仕事がどうしても休めないのでなんとかしてほしい。金銭的な余裕も無い。」
そして、その一人息子の奥さんはこう言いました。
「今、自分の親の介護をしているので、(今回のお母さんの介護をする)あたま数には数えないでください。」

「へ?!」と思いました。「丸投げ?!」と。
でも、これからこういうケースは増えてくるように思います。
そうは言いつつも週に1回は様子を見に来てくれていたようですが、肝心の病院受診は私が付き添ったりしていました。(もちろん業務です。)
そうしてヘルパーさんが入るようになったりと見守りの環境は整ったのですが…。
最期は突然でした。
近所の人が様子を見に来た時には息絶え絶えになっており、救急搬送。
その搬送中に亡くなられました。

とちょっと極端なケースかもしれませんが、こういうこともままあります。
忙しい、忙しいと言っていた息子さん。
亡くなったということになれば、いろいろ大変です。
またお母さんが住まわれていた部屋のかたずけもしなければなりません。
その後、どうなったのかなぁと思いました。
結局、一度に大変なことが降りかかってきた状況だなと思いました。

介護の分野では、「2025年問題」というのがあります。
2025年にいわゆる団塊の世代の方が75才を迎え、高齢者の数がピークになるといわれています。
今から5年後です。
介護は、そのご家族、ケアマネージャーなど、いろいろ苦労されています。
警察からも連絡があったりと様々な問題をはらんでいます。
また数年経つと、また新たな課題が出てくるのだと思います。
それらの解決策を見出すことはなかなかの難問で、これから社会全体で考えていかなければならないことになっていくと思います。

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