ジジイの英語から「京大英作文」への道(15)
ジジイの英語から「京大英作文」への道(15)
私の塾では365日、24時間オンラインで質問できるようにしてある。中学生は5科目、高校生は英語と数学。大多数の生徒の方には喜んでもらえている。しかし、一部の子には意味のない制度になっている。なぜなら、勉強する意欲もなければ質問の仕方も分からないから。
早い子は入塾して半年もしないうちに「成績が上がらないから塾を病める」と言う。私は引き留めはしないことにしている。見込みがないからだ。そういう子はオンラインの質問も1回もしない。
親に言われてオンラインを使用しても
「1番が分かりません」
と丸投げしてくる。当塾では宿題などの代行業務は行わない。本人のためにならないからだ。ほとんどの生徒は(学力が高いから)
「2行目から3行目の式変形のやり方を教えてください」
と、指定してくるので返答が可能だけれど
「対数が分かりません」
と、質問されても返答はできない。
つまり、学力が低いとオンラインの制度は意味がないサービスになってしまうわけだ。何とかしてやりたいと思っても手が届かない。そんなことを繰り返しているうちに
「この子たちには何もしてやれない」
と、悟ってしまった。それで、難関高校や難関大学をめざす子中心の塾に徐々に移行させる他はなかった。
移行してみると、サービスが行き届く子ばかりなので相手は喜ぶし、喜ぶ顔を見るとこちらも嬉しくなる。
「あぁ、学力格差はこうやって広がっていくんだ」
と、日々実感する。本文を記入してください
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