東工大で食べていたTABLE FOR TWO(TFT)メニューは、実は壮大なビジョンと卓越した事業戦略が織り成す究極の社会貢献ビジネスの一環だった話。

何かと縁があったTABLE FOR TWO

私のTABLE FOR TWO (TFT)とのちょっとした繋がりと、その思いについて書いてみようと思います。
特に人に語れる程のストーリーでもないのですが・・個人的にTABLE FOR TWOの理念・組織・活動は本当に素晴らしく、敬服させて頂いておりますので、応援する気持ちで綴らさせて頂きます。
なお、タイトルが気になった人は下の方まで読む進めると分かります・・長くてすみません・・

ある日学食に、新メニューが増えた

東工大には学食が3つあって、
  • 一食(第一食堂の略?)
  • 二食(第二食堂の略?)
  • 新食(新一食の略?)
私はほぼ毎日、二食に通っていたのですが、ある日メニューが増えていました。
それが東工大TFTメニューでした。


私個人は当時、社会貢献やNPO等にさほど興味を持っていなかったのですが、ヘルシーな食事は興味があったので、お腹があまり空いてない時はTFTメニューを良く食べていました。
当時は生協が独自で始めたシステムかと思い、特に気に留めてもいなかったのですが、のちのち色々なキッカケでTFTの事を知る度に、その壮大なビジョンと、理念に裏打ちされた戦略に度肝を抜かれることになるのでした。

清泉女子大学の友達


2つ目のTFTとの出会いは、清泉女子大学の友達がTFTの活動に携わっていた事でした。
前から、何か他の人とはちょっと違う活動をやっているな〜と思い気にはなっていたのですが、それがTFTだったのです。

彼女はTFTの代表理事である小暮さんともお会いした事があるらしく、その事業に夢中になっていたので、よっぽど人を惹きつける何かがあるのだと思い、オススメされた本を読んで見ることにしました。
それが小暮さんの有名な著書『「20円」で世界をつなぐ仕事』でした。

これについては長くなってしまうので、後述します。

研究室の先輩が、TFTで卒論を書いていた。

研究室の先輩は、卒業論文として上記の論文を提出していました。
日本の寄付市場の実態は西洋とは大きく異なり、特にアメリカとは100倍近く差があると言われています。
(これはデータが少し古く、現在はもう少し向上しています。)
日本の寄付金がアメリカの100分の1の理由は?
特に個人の寄付金額は圧倒的な差があり、GDPは2-3倍程度の差であるのに対して、寄付金額で100倍近い差が出るのは、文化に差があると言わざるを得ません。

先輩はこの点に着目し、日本人の寄付行動を促進させる可能性のあるTFTを事例として研究を進めたようでした。
日本の文化に根ざした『微意識に基づく』(ほとんど意識をしないで参加出来る)寄付活動の事例としてTFTは最適で、CSRという切り口から見ても非常に興味深いものだったと思われます。
論文の中では日系企業と外資系企業で比較した重回帰分析や、インタビューによる組織内普及要因の定性分析が行われているので、興味がある人は読んでみて下さい!


「20円」で世界を繋ぐ仕事

さて、そんな訳で何かと話に聞く機会が多かったTFTだったので、もう少し詳しく見るために上記著書を購入して、読み始めました。
正直な話、本当にこの本を読む前はCSR, 社会貢献, NPOなどはほとんど興味がなく、軽い気持ちで読み始めたのですが、読み始めるとページを捲る手が止まりませんでした。
1ページ1ページに、小暮さんの深い人生経験と苦悩、決断が詰まっていて、熱い思いが伝わってくる稀にみる良著だったと思います。

NPO?なにそれ?ボランティア?儲からないよね?

私がこの本で最も感銘を受けた点は、小暮さんの1つのベースになっていると思われる『事業として成り立つ社会貢献で無ければ、結果的に続かない』という考えです。
例えば、NPO自体は株主のために利益を追求する組織構造にはなっていませんが、一方でビジョンを達成するために優秀な人材は不可欠です。
そして優秀な人材を採用するためには、給与面の充実も必要になってきます。
『NPOだから無償でもいい』
『社会貢献を行うためには貧乏は厭わない』
小暮さんは上記のような姿勢にNOを突きつけ、ビジョンを達成するために、お金を稼ぐ事と、社会貢献の両立を目指して組織を先導していったと言います。
NPOはお金を稼ぐことは目的では有りませんが、ビジョンを達成する過程でそれが必要なら、関係者に納得して頂きそれを進めていくという方法は、非営利組織経営のパラダイムシフトだと感じました。お金を稼ぐ、稼がない事自体は、ビジョンに対しては手段に過ぎないという考えは興味深いです。

NPOという組織

NPOに関しては、私も非常に興味があり、語り続けると止まらなくなってしまうのでここらへんにしておきますが、近年多くの優秀な人材がNPOの設立に携わっているように見えます。
伊賀泰代さんも著書『採用基準』で書かれていましたが、リーダー育成にNPOは最適と仰られています。
NPOは利潤ではなく、ビジョンの達成を目指す組織なので、ひょっとしたら会社という組織形態よりも事業の中核に集中出来るのかも知れないな〜と私は最近思うようになりました。
私も小さいながら、TFTなど、気軽に参加出来る仕組みを通して少しでも社会貢献をしていけたら、という思いです。

壮大なビジョンと卓越した事業戦略が織り成す究極の社会貢献ビジネス

ちょっと盛り過ぎたかも知れませんが・・・・私のTFTへの思いは上記のタイトルの通りです。
これだけだと、何が何だかわからない人も多いと思いますので、少し説明させて下さい。

TFTのHPからの引用になりますが、世界には70億人がいて、10億人が肥満で苦しんでいる一方、10億人は飢餓で苦しんでいます。
WHO(世界保健機関)によれば、世界の死亡と病気の原因は
1位:肥満
2位:飢餓
です。戦争、事故、感染症などあらゆる脅威を大きく上回る上記2つの社会問題は、依然として私達が解決しなければならない課題です。
私が認識しているTABLE FOR TWOの究極的なビジョンは
世の中から、肥満・飢餓を無くす
という、世界第1位と第2位の問題を解決するという、壮大なビジョンです。

そしてそれを解決するために生まれたアイデアが
ヘルシーでカロリーを抑えた食事を提供し、それで浮いた食事代を飢餓で苦しむ子供たちに贈る
という、両者を一気に解決しようとするとんでもないアイデアです。

これをベースにNPO法人を立ち上げ、盛り上がってきたCSRとして導入し、同じく社会問題を解決したいと考える若い学生達を通じて世界中に広げていくという事業戦略は、感嘆せざるを得ない秀逸なものだと改めて感服致します。

そしてマッキンゼー・松竹出身の小暮さんを始め、その小暮さんにアドバイスをした経済学者ジェフリー・サックスや世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダー会議参加者等、グローバル規模で優秀な人材を揃えてビジョンを達成しようと進んでいく姿勢にはいつも感動を覚えます。
(もちろん、ここまで来るのには小暮さんを始め、初期から組織を支えていた多くの人の苦労があるだろう事は想像に難くありません。)

そういう訳で

私のTFTに関するストーリーというか、思いでした。
素晴らしい団体だと思いますので、皆様もレストラン等で見かけたら、是非お試し頂けると幸いです!
(TFTメニューは、味も美味しく、健康にいいものばかりです!)

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