(数学編)ユリちゃんの「京都大学医学部、医学科」合格体験記

(数学編)ユリちゃんの「京都大学、医学部医学科」合格体験記


https://www.youtube.com/watch?v=TII3fqK77Fk

(場面1)

 塾の教室で。

(女子)「先生、京大の英語って和訳と英作文しか出題されないんですか?」

(高木)「それが京都大学の伝統のようなものだね」

(男子)「でも、これじゃ自分で採点できないなぁ」

(女子)「先生は名古屋大学卒ですよね。本当に先生に言うとおりに書いたら8割を超えられるの?」

(男子)「先生はアメリカで教師をやってたし、英検1級だから大丈夫」

(女子)「いや、帰国子女でも7割だったって聞いたことある」

(男子)「英検と京大では採点基準が違うんじゃない?」

(高木)「わかった、わかった。じゃ、先生が証明してみよう」

(女子)「え?どうやって?」

(高木)「簡単だよ。実際に京大の二次試験を受けて成績開示してみればいい」

(女子)「えーー?先生って40歳を超えているよね。年齢制限があるのじゃ?」

(高木)「たぶん、無いはず」


(場面2)

 平日の午前中。高木先生が四日市高校の駐車場に乗りつける。車を降りて事務室に向かう高木先生。戸を開ける。

(高木)「こんにちは」

(女性)「はい、何でしょうか」

(高木)「私、四日市高校の卒業生なんですけど大学を受けるため調査書が必要になりまして」

(女性)「え?失礼ですが、お幾つですか?」

(高木)「48歳です」

(女性)「ということは、30年前の成績証明書ですか?そんな古いものは保管しておりませんよ」

(高木)「そうなんですか?」

(女性)「卒業証明書なら発行できますが」

(高木)「じゃ、それをお願いします」

(女性)「では、作っておきますので連絡先をこちらに記入をお願いします」

(高木)「分かりました」


(場面3)

 塾の事務所から京都大学に電話をする高木先生。

(高木)「もしもし、京都大学ですか」

(女性)「はい、そうですが」

(高木)「私、三重県に住む高木という者ですが、京都大学を受験したいのです。ただ、年齢が48歳のため母校の調査書が無いそうなんです。どうしたらよいでしょうか。受けられませんか?」

(女性)「あぁ、それなら卒業証明書はありますね」

(高木)「はい、卒業証明書はあります」

(女性)「じゃ、それを願書と必要書類と一緒に送ってください」

(高木)「ということは、受験可能なんですね」

(女性)「はい、大丈夫です」

(高木)「よかった」


(場面4)

 三重大学。センター試験当日。高木先生が、門に入ろうとすると若い女性の警備員が走って近寄ってくる。

(女性)「お待ち下さい。本日はセンター試験のため受験生以外は入場が出来ません」

(高木)「あの、コレ受験票。私は受験生なんですけど」

(女性)「え?あぁ、すみません。どうぞ、お通りください・・・」


(場面5)

 京都からすまホテル。京都大学二次試験前日。フロントにて。

(高木)「こんにちは。予約してある高木繁美と申します」

(女性)「あぁ、高木様。いらっしゃいませ」

(高木)「からすまホテルでは京都大学の受験生のために送迎バスを出していると聞いたのですが」

(女性)「はい。明朝午前8時にここロビーに来て頂ければご案内させていただきます」

(高木)「分かりました。ありがとうございます」

(女性)「では、これがキーです。エレベーターはあちらにございます」


 次の日の朝。ホテル前にバスが待機している。高木先生がバスに乗り込もうとするとホテルの人に制止させる。

(女性)「あ、すみません。これは受験生専用バスなのでご父兄はご遠慮をお願いしております」

(高木)「いえ。私は受験生なんですよ」

(女性)「え?そうですか。失礼しました。どうぞ」


 回想。

9年連続京大合格?賢い子を集めただけじゃん!!

8割超え?じゃ、講師のくせに2割間違えたわけ?

アホは教えないってか!!えらっそうに!何様?


(場面6)

 塾の教室で数学の質問をしているユリちゃん。

(ユリ)「先生、この置換積分の問題なんですけど」

           ちかんせきぶん

(高木)「あぁ、これはね」

(ユリ)「先生。先生は文系なのにどうして数Ⅲも指導できるんですか?」

                         すうさん

(高木)「数学を教えてほしいというリクエストが多いから独学したんだよ」

(ユリ)「具体的に何をされたのか教えてほしいなぁ。私もマネする」

(高木)「まず、数研出版の「オリジナルを2周やって、次にZ会の「チェック&リピート」も2周。その後に東京出版の「一対一」を2周して赤本も2周」

         すうけんしゅっぱん  ぜっとかい   ちぇっくあんどりぴーと   いったいいち  あかほん

(ユリ)「えー?!!」

(高木)「統計によると高校数学は2000題解くと身につくと分かっているんだ。問題集でいうと7冊ほどだね」

(ユリ)「そうなんですか?でも、そんなに勉強したら部活とか何もできない・・・」

(高木)「ユリさんが決めるしかない。自分の人生だから」

(高木)「でも、私の教えていたアメリカの学校には部活という制度はなかった。ユリさんが部活をやめても、日本基準から世界基準に移行したにすぎないんだけどね」

(ユリ)「うーん。でも、クラスで浮いてしまいそう」

(高木)「人と同じことをして人より上に行くことは出来ないんだよ。変と言われるくらいでちょうどいいんだ」

(高木)「同じ学年に100万人くらいの子がいて京大医学部医学科に合格するのは100人くらい。つまり、1万人に1人。ほとんどの人の勉強法は間違っているんだ。孤立したら自分の勉強法が正しいという証拠だと思えばいい

(ユリ)「私、そんなに強くないし・・・父がいないから、先生が父代わりみたい」

(高木)「あ、それは駄目。私は愛する娘たちがいてね。ユリちゃんの入る余地はないから」

(ユリ)「えー、そうなんですか。残念(笑)」

(高木)「そう、残念(笑)」

                          終わり

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