私を見ていたmの本当の思い story34
前話:
音楽と私の涙 story33
6月1日
今日から6月だ
最近の携帯は写真のハイライトを流す
1年前に撮影したものや、2年前に撮影したもの
1年前の同じ日に撮影したものがハイライトで見れる
昨日私の携帯に1年前に撮影したものがハイライトで流れた
mとホタルを見に行った日の写真だった
ちょうど1年前の昨日、私はmとホタルを見に行ったようだ
8枚くらい撮影していた
ホタルを見て山の上の展望台へ行き夜景を見た
それが一気に私の携帯画面に映し出された
懐かしい
すごく・・懐かしい
あの頃はまだmを疑う気持ちなどなかった
むしろ幸せ過ぎてこのまま続いて欲しいと願っていた毎日だった
毎日会いたくて、恋しくて
mも同じこと私にLINEしてくれた時期だった
この頃に戻りたい・・・
幸せな頃に戻りたい
そしたらもっと上手に向き合える、もっと優しくなれる、もっと・・・
でも同時にこんな気持ちにもなる
あんなに幸せだったけど、そんな幸せをくれたmは結婚していたのだと
あんなに私を見つめ私を愛してくれたmは奥さんがいたんだのだと
どんな思いで私を見ていたのだろう
mはそんな幸せな私をどんな目で見ていたのだろう
まんまと騙せたなと見ていたのだろうか?
それともごめんと罪悪感で見ていたのだろうか?
この先どうしようと漠然と見ていたのだろうか?
夜景がキレイと感動してmの腕に抱きついた私
「ありがとう」って言った時mはどんな気持ちで、どんな思いで私を見ていたのだろう
本当にあの時は幸せだった
でも今思うと・・・とてつもなく切なく残酷だ
あなたの親御さんの人生を雑誌にしませんか?
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