消えた助手席のm story36

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昨日、mとの思い出の道を車で走った

よくmを迎えに行って走った道だ

毎日通った道

今まで避けて通らなかった、通れなかった

しかも、mを迎えに行った時間と同じくらいの時間帯に走ってみた

なぜそうしようと思ったのか分からない

何も変わっていない街

何も変わらない

mと帰り道に寄ったコンビニも

mと夕食を食べたレストランも

何も変わっていない、当たり前だけど・・それが辛かった

やっぱり苦しくなってしまった

涙が止まらない・・・

mと笑いながら車で毎日通った道だ

あの頃は毎日当たり前のように走りすぎていく景色がとても愛おしい

コンビニもレストランも信号機ですら愛おしい

前を向き始めていたけどやっぱりまだ出来ない事ばかりだ

苦しいことばかりがまだ私の生活の周りには沢山あった

こんなに苦しくなるならあの道を走らなければよかった

後悔している

苦しい環境に自分を置くことはない

苦しくない事、苦しくない場所

それだけをしていく そこではない場所にいく

私にはまだそれが必要だ

まだまだ辛い日々は続くんだ・・・

でもその道を通って一番つらかったのは・・・

助手席をみてもmの姿がないことだった

1人でいつもの時間にいつもの道を走っていることが

一番つらかった

だからもう・・やらない・・・・そんなこと

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親友のショックな言葉が実は事実? story37

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