イヤでも身につく”使える英語力“ 7. 終わりに、付記
就職した会社の留学制度のおかげで私は大学教育を受けましたが、45年前(1964年)に私自身はいくつかの理由のために高校卒業でまず社会に出ました。そこで、大卒者の優秀さは身をもって経験しました。ですから、大卒や博士号などの称号をもっている人への敬意は大きく、少なくともその当時は間違いなく学歴有用論者でした。しかし、大学進学率が50%を大きく上回る現状では学歴=能力とは言えませんので、現在は学歴有用論者ではありません。学歴無用論者でもありませんが。
英語を勉強するのに学歴は関係ありません。独学で十分です。また、創造性を養う、工夫をする、物事を自分だけでやる姿勢を養うには単なる学歴はむしろ邪魔になるかもしれません。学歴のないハングリー精神の方が大切で必要な場合も多いでしょう。
人間は低学歴、しいたげられた経験などマイナス材料をプラスに変換できます。そして、それを可能にすることができるエネルギーと倫理観などを持つ人は大学に行かなくても出世できますし、仕事はできます。
最初にも記述しましたが、私は企業の負担で、親には一銭の経済的負担をかけずに大学での勉学の機会を得る目的で会社を選び、運良くそのコースを歩み、その勉学目的を達成しました。当然それなりに相当厳しかったですが、おかげですんなり?と進学したケースに比べて通常では経験できないことも多く経験でき、無形の財産にもなりました。
にもかかわらず、私は同時に30歳前の独立を目指しました。当時、余裕がある?企業が持っていた社員留学支援システムを会社のためでなく脱サラ・独立を目指していた自分個人のために利用しようという全くの利己的計画をもくろみ、そして実践したのです。この考え方の良い悪いは評価の分かれるところですが、そのくらいのしたたかさを現在の学生、若者にも持って欲しいものです。そして企業が選んでくれないのなら、選び返す、見返す意気を持ち、起業などの方策を考えて欲しいものです。
最後に私も好きな英語のことわざをご紹介してこの本の執筆を終えます。
Well begun is half done.
Learn to walk before you run.
Ninety per cent of inspiration is perspiration.
ご精読をありがとうございました。
釜本 二(かまもとつぐる)
2011.06.30
ケイ・イー・シー(KEC)
付記
この著述を終えて3年後、英検面接試験委員を終えて2年後の2014年に私は「英検1級(&同等)資格者ネットワーク in 日本」という任意のネットワークを設立しました。現時点(2021年、9月)で北海道から九州まで100名以上のメンバー申請をいただいています。このネットワークの目的や現状は以下のサイトに記述していますのでご覧ください。(2021.08.31)
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