その決意が思ったよりラジオに取り上げられ、困惑
びっくりしすぎた私は、イスに座るのを忘れてボーっとしていると、
誰かに、「座っていいよ」と言われたので、とりあえず座った。
すると、YUIが、
「どうも、YUIです。」
と普通にそこにいた。
なにも知らされていなかった私は、なにも言えず、ただ見つめていた。
たぶん、もうこんな機会ないんだろうな。貴重な体験をしている。と感じた。
そして実物のYUIが美しすぎて、見とれていた。
ずっと見つめていると、YUIが、
「あって言って。」と言った。
この台詞、前にも聞いた事があったのだ。
中学生のとき、同級生の女の子に、
「あって言って?」
と言われ、からかわれた経験があるのだ。
それが脳裏によぎって、返事が出来なかった。
何度も何度もYUIは、「あって言って」と言っていたが、目をそらしてしまった。
過去の台詞とリンクしてしまって、どうしても言えなかったのだ。
からかわれてる?バカにされてる?
と、本当は違っても、そう思ってしまって、私は黙り込んでしまった。
すると、隣に座っていた母が、
「がんばったもんね、よかったね、いままで色々あったよね。」
と涙を誘うようなことを言われ、つい私は泣いてしまった。
(涙は流れないように、上を向いていたが)
なにか教頭がゴソゴソしだしたので、なにしてるんだろう?と見てると、
ハム人間だった。
教頭は、実はカリカというコンビ芸人なのだ。
不覚にも笑ってしまって、そのとき、YUIを見ると怒っているようだったが、
今は空気を読んでちょっと無理して笑っている、ように私は見えた。
それから、校長に
「なにか言いたいことはない?」
と聞かれたので、悩んだあげく、
「サインください。」
と、なんともファン!という台詞を吐いてしまった。
サインには、
”ストリート楽しんでね!”
という文字が書かれていた。
そのとき私は、どうやって楽しむんだろう?と思ったが、言えなかった。
それから、一緒にギターを弾くことになって、
Good-bye daysを一緒に弾いた。
YUIは歌ってほしかったみたいだが、私はこわくて歌えなかった。
本人が目の前にいるのに、失敗したらどうしよう、という浅はかな恐怖に負けて。
本当は歌いたかった…。
YOUNG FLAG レポート:
2007年10月30日 YOUNG FLAG 放送模様:
そして、もう後には戻れなくなった私は、
不安を抱えながらも翌年2月より、ストリートライブを開始する。
そこで出会った数々の仲間、出来事
そのすべてが私を支えてくれた。
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