最愛のビッチな妻が死んだ 逮捕編07

7月12日

 恩田陸『ドミノ』、まあまあ。ココで読む宮沢賢治はちょっとな。明日は『走れメロス』読も。ごはん食べれるようになったもんだ。まあ、食べても吐いてしまうから、結局は一緒だけど。他に娯楽ないしね。協調性ないな。

 ガツンとくること。久しぶりのタバコ。アイス。初めての食事。ドラッグ。恋愛。物語。軽いデジャヴ感。押収されたブツはどこに行くのか。頭回んね。軽いめまい。

 留置所の本、今週で読み終わるな。来週の今ごろはシャバだ。一服入れよう。覚醒剤×ヘロインで。しかし、留置所の本棚、誰が選んでるんだろう。あと、ごはん。手抜き過ぎだろ。

 新聞とか読めたらいいのに。ここまで人と喋んないと、しゃべるスキルがダウンしてそう。言い訳はいくらでもできる。点呼は何回やっても慣れないな。眠たい。根本敬でも読んでいたい。山野一もいいな。救いようのない話に救われる。思考ストップしてるな。生き物として。

 10万で3Gはほしい。ポンプ買わなきゃな。60本押収されたのは痛い。頭が眠い。最後の一回頼むか否か。警察もバカじゃないだろうしな。ネタがあるかだな。ミックス。チャンポンは効くよね。一回、アイスとハッパで記憶失なって、外でお巡りに囲まれてたことあったな。よく捕まらなかったな。

 留置所のお巡り、ヒマそうだな。僕がいるべきは精神病院な気がする。そういや、心療内科行かなきゃな。予約メンドい。シャブでパクられてたって言うしかないな。ココだけ正直に。

『ヘヴン』、まあまあ。まさか漫画だとは。刑務所は入りたくないな。クスリをやめる気もないが。チラつくな。本当はやめられるんだけど、今回はやめない。やめたくない。ファンタジーだ、クレイジーな。想像の力は無限。取り締まることはできない。

 気が触れてしまったのか。楽しいことを考えよう。チャンスは少ない。外せない。絶対。新しいモノが必要だ。ヘロインの隠語、なんだろ。隠語、詳しくないんだよな。時間的にはカンタンに調べられそうだし。

 オモチャのピストルみたいだ。誰も殺せない。自分で自分を殺すことは罪じゃない。因果な罰だ。くだらん。マジつまらん。

 統制が取れない「異物」に対しての敵愾心、なんとかならんもんかね。とりあえず、稼いだ金を何に使うのかは自由。女も買わなきゃ、バクチも打たんが。

 明日はお風呂だ。気のせいか、手の震え、最近ないな。(ドラッグが)抜けたか。一線を超える。出たら、いろいろな人に連絡入れてみよう。油そばでも食べるか。東京名物ってなんだよって思うが。イケイケな感じはするな。スタ丼的な。バカやれるのも、あと少し。

 あと7回寝たら、外出れる。モンスターとかマウントレーニア買ってタバコ吸お。体調不良で一回休みってとこか。お金溶かしちゃったな。生きててほしいな。ガンガン入れて区か。誰と会いたいかな。笑える人がいいな。

 整理しよう。出たら、速攻で謝る人に謝る(親は家に帰ってからでよし)。売人に連絡。(できれば)当日にゲットする。全部やる。ヘロイン試す。離脱用にシャブ買う。遊び用にハッパ買う。一日でできるのか。保釈中は目立たないようにやる。食料、飲み物買う。ヒゲ剃る。手紙出す。音楽聴きながら、まったりする。20万借りる。アブリ、ポンプ。心療内科行く。こんなもんか。実際、できそうなことではある。西友寄る。

 マンチー状態でウーバーとかいいな。やりたいこと少ないな。3行で終わる。シャブ10万(3G)、ヘロイン5万(?)、ハッパ5万ぐらい。売人どうするか。また探すか。そこまでシャブ大事じゃないな。ただ、ポンプはほしい。そもそも、ケータイつながってるのか。駅まできてくれないかな。安全のため、運ぶ人も変えてもらおう。しかし、この看守ウザいな。ヨーグルト飲みたい。


7月14日

板倉俊之『蟻地獄』、海月ルイ『子盗り』、おもろかった。今日から部屋に人入ってきた。相部屋か。どこまで話していいんだろう。特に話すことないな。20日目か、あと5日。

 午後に弁護士くるって言ってたな。まだ午前中か。会話なくてもいけるな。誰か面会こないかな。恋人とは連絡取れたのか。一人部屋の自由はなくなったな。一緒にいる同室の男はどんな罪を犯したのだろうか。                                    今邑彩『いつもの朝に』、おもしろかった。編集長きた。(この)note、実名出してたのはマズかった。バレたか。恋人が編集部に電話かけていたことが判明。7月5日って言ってたな。

(編集長が)あげはとの話、小説にしろって言ってたな。テンション高め。出たら、メアドと電話番号消しとこう。

 今はnoteを書ける自信がない。着想が死につながるからだ。純愛って賞賛されたけど、純愛? 御門違いだ。シラフでドンギマリ、ロウでハイな純で愛だった。言われて書くものでもないしな。

 ココに入って、一番目に消えたあの原稿(あげはとの別れ「最終章」)を書いたのはなんでなのか。あのあげはを失ったママに書いた原稿、あのテンションには遠く及ばないが、それなりのモノは書けた。なぜ、今なのか。

 思い出すのは余計なことなんかじゃない。ただ、もう祭は終わったのだ。一人で抱え切れるのか。次、箱を開けたら最後な気がして仕方がない。言われたことはやるタイプだから、やろう。僕しかできないこと。果たせなかった想いを書こう。ビビるな。死ぬかもしれないね。そうだな。命を削る作業だからね。あとは読んだ人が判断してくれる。

(noteを)少し完成させるきっかけにはなった。天国には行けるかな。あげはが見たい景色をもう少し見ていたい。ブッ飛んでいたい。読む麻薬を作らねば。

 ココから普通の記録。弁護士、こねえな。保釈はなんとかなったのか。初犯頼みだな。あがけるだけ、あがこう。震えてる。何に怯えているのか。他人のせい、誰かのせいにしろ。ダメだ。ニルヴァーナが頭の中で流れてる。

 ショットガンがあったら、頭をブッ飛ばしたくなるよね。コントロールできなくなるのはよく分かる。絶頂の中、死んでしまいたいのも。汚れてしまった悲しみは拭っても落ちはしない。気分はもう戦争。昔観た映画の続きを。

 行動力が落ちた。怠惰と怠慢はよくないな。まだ飛べるはず。まだ。裏切り続けてみせる。シラフのフリしろ。社会に迎合するんだ。形だけでも。新しい物語が読みたい。クラッシックな新しい奴を。(このnoteの存在を編集長に伝えた社員がいるらしい)おせっかいな奴もいたもんだ。おもしろがってくれたのはめっけもんだな。3日でクビになった会社と比べると神対応だな。

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