最愛のビッチな妻が死んだ 逮捕編11

8月4日

『日本怪魚伝』『刑事定年』。書棚があまりときめかないな。めまい、幻聴少々。どこから幻で現実なのか。非常に曖昧だ。何も吸収していない時代もあるのか。もうスピ関連の本、好きなのだけ読もう。興味ないのは読まん。ヨガは興味ある。

 精神的渇望、時間の許す限り物語を読み、聴き、知りたい。その中で自分のこと判断で好き嫌いを精査したい。あと何作品、心揺さぶられる本や音楽、映画、人と出会えるのか。クスリを超える出会いはあるのか。あげはを超える出逢いはあるのか。

 衝撃がほしい。ガツンとくる一撃を。熱量を。情報を。パクられたことで何か変わったか…基本、変わっていない。職を失ったくらいか。人が死んだ時のショックとは違う。継続的な衝撃はない。まだ生きている。時間との戦い。迷路。迷子。没落的迷子だな。

 フラフラする。ユラユラする。人がいない。明日を楽しみにする理由が150円のあんパンと100円の牛乳ってのが留置所暮らしだな。まだ、夢中になれるモノ、残ってルカな。編集くらいか。

 理屈じゃ勃たない。メンドくさいことに巻き込まれたくない。終わりでいいんじゃないか。自分なりにがんばった。ケーキでも買うか。食べ放題行って、思い切り食って吐きたい。

 致死量にこだわる=死。死にたい。明確に。道連れ入らない。遅れは取らない。知らせは出さない。」そもそも、終わっているのではないか。実は。聖書の出前でも取るか。生も盛れない。死は盛れる。死に晒す。直面する。弁護どうするんだろ。しょうがないけど。でも、弁護するんだろうな。時がきたら。


8月6日

『日本妖怪紀行』『半落ち』『ヘブンズゲート』『バーバラ・ハリスの臨死体験』『どくとるマンボウ青春記』。エッセイと小説の違い、エッセイと文学の差。ポップスとロックみたいな、作品を創り上げようとするスタンス、気概の差なのでは。僕もまだ、もちろんロックしたい。いい作品が必ずしも、いい商品とは限らないが、よい作品はよい商品足り得るのは確かだ。

 ちなみにこの文章はエッセイの類か私小説か。震災もそうだが、災害や戦争、近親者の死に捉われ過ぎるとつまらない。『はだしのゲン』の作者には執念を感じるがバカのひとつ覚え(褒め言葉*中沢作品、全作持ってます)岩をも通す的な。

 しかし、意外とつまんない本も多いんだなと実感する。売れる基準がわからん。ネームバリューかタイミングか仕掛けか。編集の力も大きい、気がする。出版社か。見せ方の工夫は必要だな。固定ファンいる人は別だろうけど。ギャグセン低い奴はダメなやつ。自分がおもしろいとは思わんが。残酷な形は取れそう。リアルな。って安っぽいな。

 正直、書き切らんことには始まらんしね。先にオチだけ書いてしまおう。いつ死んでもいいように。パクられてもいいように。捕まりたくはないが。僕の存在価値はゼロになるな。初めっからないか。思い出せる範囲で。

 タバコ吸いたい。シャブ入れたい。楽になりたい。大いなるモノとの一体化。あえて推敲しない文章を。ナマの声を。出たら、スピード上げよう。解放。ドラッグヘビーユーザー、グッドミュージックジャンキーどもに届け。

 あげはの痛みと悲しみ、喜びを届けよう。僕の主観はない。事実だけだ。死に損ないどもからのレクイエム。40過ぎたら、みんな悪党だ。ネタを仕込む。仕込もう。

「○○署にいます」「面会希望」とか発信できたら楽しいのに、最高のネタを手に入れた。頭の霧が晴れてく気分。そう、初めてシャブ喰った時みたいに。1ヶ月やらなきゃ、童貞だ。DT。まだ行けるんスか。まだ入れるんスか。死んじゃいますよ。

 迷妄は現実につながる。一度付いた汚れは落ちない。真っ白にならないなら、真っ黒でいい。汚れちまった悲しみにしか咲かない花もある。現実は変わらない。自分が見ているこの世界は幻想だ。自分が死ねば、誰かの世界に切り替わるだけ。このビジョンは終わりだ。さようなら。


短期間に2回、覚醒剤で逮捕されました。いつ死ぬかわかりません。勝手で申し訳ございませんが、最期に掲載しようと思っていた最終稿アップしておきます。理由は僕の死亡、又は留置で書き切れない可能性があるためです。

 この原稿は一度書き上げて、保管していたものが消えてしまい、一度目の逮捕・拘留で留置されていた○○署で書き直しました。初稿に比べると若干パンチやパッションが、あげはが亡くなった直後に比べ、弱いと思います。致し方ありませんが、あのころの自分には戻れません。残りも自分なりのペースで上げていこうと思います。

 ちょっと間、留置場のメモ書きを載せます。コレもある意味、今しか書けないので。あまり推敲などの修正は反映しません。日記スタイルとなります。他にも手紙で出してしまったものもありますが、二度とこの心境にはなれないので書いておきます。特にメッセージ性も主張もありません。

 公僕ファックとかも思ってません。泥棒のケツでもおっかけとけよとは思いますが。法治国家バンザイとか言っておきます。反省してます。

著者のKitahara Kyousukeさんに人生相談を申込む

著者のKitahara Kyousukeさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。