最愛のビッチな妻が死んだ 逮捕編12
8月6日
大事なモノ。鼓動との一体感。ウソをつかないこと。自分に正直に、ワガママに生きること(理想)。あまり人の顔色を気にしない(それほど自分を重要視しない)。モノ申す系にならない。主張しない(自分を大きく見せようとするのはカッコ悪い)。イキがらない。(終わるまでは)死なない。目立たない。信じたいモノを信じる。生命の尊厳。殺さない。死なせない。本当に死にたい人は死なせてあげる方がいい場合もある。死に時間違えて、ダラダラ生きるのもツラい。泣かせない。
向き合う(死が逃げの場合、逃げちゃダメだにループ)。生き抜く。善意には善意(行動)で返す。(できるだけ)裏切らない。限界になる前に助けを求める。(誰かと)話す。風呂に入る。職質されない。自分に寄ってくる人を疑うクセを直す。
8月7日
『その時までサヨナラ』『猫弁と指輪物語』、良作。
見渡す限り一色の風景が見たい。キレイなモノを見て痛い。壊したくなるほど。一日中限りの享楽に身を任せ、絶望の淵にただただ沈んでいたい。ヒトの形を保っていなくとも、時間の概念に縛られる不自由さを愛する。
人間で在りたいのか。今度、覚醒した状態で書き記しておこう。ダメージ深いな。見世物にもなれない。でくのぼう。できそこないだ。
体験から得たヒントを紡ぎ、新しいドラッグを生み出す。パターンの新展開、人体実験だ。恵まれない環境で自分と戦う人たちと分け合うドラマ。
自分の統合に失敗。自律を失調。被害を妄想。コレらが配合されてできてる。生きるセンス不足。自他同一性障害。侵食する異。自己愛の喪失。境界性パーソナリティを破損。キレイサッパリ。誰も残らない。ゼロ。
僕という視点もない。よくやったと罵ってやりたい。もっとできると無視してやりたい。精神病院かダルクか。信用できるのはどっちだ。薬物依存とは。みんな、なくても大丈夫、あったら楽しいぐらいは言うよ。でも、365日毎日やってる僕は病気だ。
気持ちよくもなく、なぜ続けるのか。自分を痛めつける自傷行為。であり、自殺だ。毎日が退屈だから、辻褄を合わせるために使い続けている。使うことに慣れ過ぎてしまい、依存している。時間の前借りの連続。24時間生き抜くために、明日から前倒しで鋭気を借りる。不感症。
どこかでケリの付け時を探している。肉体的な停止か。更生がチラ付く。このまま、突っ走りって言うほどスピードは出てないが、大人しく死なせてくれないか。愛と憎しみのシャブと心中する。燃え尽きるだけ。もう最期の一服。
ココから意外と長い、しぶといのだけは勘弁してほしい。早く解放してよ。介錯か。ナマ殺し。月がかがやくのは太陽が光ってるおかげで、月単体では輝けない。
少しの興奮と頭の霧が晴れる感じ。選ばれた優越感と選民意識。なぜ快楽と結びつけないのか。シュチュエーションが悪いのか。ハイになりたい。アッパーに。シャブは基本、ダウナーなのか。そもそも、僕はなぜシャブに固執するのか。
8月7日
ハッパではなく、シャブに固執する理由。あげはの最期に(シャブを吸った)ガラパイが転がっていたからだ。死ねるかもしれない。おそらく、あげはは死ぬつもりではなかった。僕とケンカしていて、自分が怒っていることがうまく伝わらないもどかしさから、アイスに逃げたのだと思う。理由はなんにせよ、僕からあげはを奪ったひとつの原因であるシャブ。憎むべき存在だ。
違うことについて書きたい。すごく悲しい気分だだ。悲しい気分でジョーク。強狩り続けるなら、最後まで貫き通し、墓場まで持って行かなければ。すべての人の記憶から僕を消す作業。雑念、ノイズがヒドい。ダメだ。書けない。機能停止。なんだこの感覚は。どこに向かっているんだ。わからない。
8月9日
中山七里『さよならドビュッシー』、よかった。この手の作品は好きだ。ミステリー要素なくても十分おもしろい。あってもなくてもって感じだな。
毒リンゴがほしい。一口かじれば死ねる奴。口移しで食べさせてくれる恋人がほしい。特殊な関係でなくていい。信じ合える間であればいい。恋愛関係でなくていい。男女でなくていい。人と人であればいい。瞬間を、経験を共有できて、笑い合えれば。
留置所で聴くフリッパーズは不似合い。似合う音楽があるかと言われても、特にないが。日曜日よりの使者はよかった。今日、月曜だけど。どうやって輸送しようか。不安。不安しかない。自分と向き合えない。終了ボタンを押してしまいたい。
8月10日
『姥捨てバス』『ケルベロスの肖像』『藁の盾』木内一裕、よかった。明日の社長面会、なんだろ。機体はしない。髪染めたい。やっぱ赤に。
クスリがほしい。ハードな奴を。買い出し行くか。当たり障りのないカッコで。また反省文か。マジ、クソ。ファック。
2回目の逮捕、よく覚えていないな。結局、誰にも相談できないのは変わらない。頼れない。ダルい。なんだろ、この焦燥感は。終わらせたい。
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