最愛のビッチな妻が死んだ 逮捕編18
『5分で読める〜』『不要家族』『最強情報国家の誕生』、読み尽くしたな。
ガツンとアブリとポンプでいきたい。実感がなくなるくらいまで打ち込む。今は架空。やる最期のチャンスだ。外せない。一人で死のう。僕のために。誰のためにでもなく。それまではせいぜい身体を痛めつけよう。
ドラッグで死ねるなら、一番だ。死とは。語られることなく去る。忘却。ドキドキする。楽しみで。アンサーであり、始まりだ。ブッちぎって向こう側へ。大人しく死のう。身体が離れて、一体化する。不自由な自由だ。ドライでヘヴィ。
なんで死ななきゃいけないのか。止められないからだ。死の動脈ちゅうしゃ。リミットは近い時がくれば。死がくる。
9月2日
『ナミヤ雑貨店の奇跡』『海の見える理髪店』『水滸伝』
9月3日
『太平洋の奇跡』『動物農場』『S Sの歴史』
芦田さんきた。ありがたい。本の差し入れもありがたい。太一さんとつながれるのか。どちらでもいいが。
なぜ、差し入れがプレイボーイのグラビア号なのか。謎だ。読むかな。最近の本は貴重だな。
9月6日
裁判、1回目。2回目、10月21日って遅過ぎだろ。いい加減にしてほしい。ムダ過ぎる。バリゾーゴンしか思いつかない。何の意味がある。何もない。気に喰わない。
9月7日
何か書きたい気分。過食傾向を抑えられない。最期の一週間で何を食べようか。幻。死ぬべきだ。自宅に帰りたい。もう一度、会いたかったな。時間が許す限り。結局、誰と会いたかったんだろう。思い浮かばない。
実は一人で死ぬことが最善だと知ってる。大したことはない。時間の問題だ。
21日出て、22日に役所と病院と仕入れ。10日間でサヨナラ。最期の時間。集中してやろう。実際の死とはどんなモノなのか。快楽の先にあるといいな。初日から飛ばしていこう。こんな世界とはオサラバしよう。続きはない。
9月18日
読書棚、2周したな。あと1ヶ月。誰からも返信ないのストレス。頭空っぽ。新しい本がほしい。クソみたいな時間だ。嘔吐だけ。生を感じたい。誰に頼れば…。全然、更生できない。シャブ打って炭酸飲みたい。
9月19日
食欲ぐらいしか楽しみがない。まともなモノが食べたい。悲惨だな。笑えない状況は笑うしかない。ダルクに行く気はしないな。仲間意識とかまっぴらだ。潔く散りたい。形の残らない死。離脱。チャンス。シャブでカチ割る。食欲をハッパで満たす。もう捕まらない。
おいしいパンが食べたい。あと和菓子とか。料理するのメンドいな。
9月20日
飽きた。お腹いっぱい食べたい。罪人らしく、人間らしく。何を望むのか。もう一度だけやり直してみようか。致死量を。限界まで痩せたな。
9月21日
あさって弁護士くる。コバとか工藤くんに連絡取るか。やれるだけは連絡してみよう。本がほしい。マジでヒマだからな。心配ではある。
信じたい。信じていたいのかもしれない。帰る場所、拠りどころがほしいのかも。今までシニカルに、斜に構えてた見方を改めたい。ムリやり自分を殺すこともない。普通に暮らすこともできる(かもしれない)。自分を許すことができれば。
この不自由な空間でペンだけは自由だ。書き残すことはないか。快楽の中、死ねればいいが。誰かのために捧げない一生でもいい。道連れがいないのが残念か。
甘いコーヒーで目を覚ましたい。9月も終わる。どこで間違えたかな。引き返す道もない。行くも地獄、逃げる場所もナシ。一日が長い。思考がまとまらない。荒むな。
整理しよう。使い切ろう。一週間あれば足りる。今は過食に捉われているけど、違うことやりたくなるかもだし、体力がもてば。金はほしい。こもる。今、焦っても仕方ない。文通相手でも考えよ。
9月22日
書き記すべきことが起こらない。意識の自己満足。誰かにぶつけたい。模範囚的な。飽き飽きした毎日。時間が早く流れ去るのを待つのみ。厳しいな…とにかく退屈だ。文通相手がほしい。友達いないな。
音楽があればな。自殺もしたい。楽しかった時期もあるが、この何年間は落ち目だ。縁の切れ目。錆び付いていく感じ。創造力を忘れたくない。保釈効かないのか。
吸いたい。埋め尽くしたい。もうどうなってもいい。どうせ長くはもたない。
9月25日
韓国焼き肉とチヂミ食べたい。誰かと行きたいな。土日はヒマだ。考えごとするのも限界あるな。煩悩が減った。欲望が薄い。退屈。毎日、何時間を刻む。早くこの時間が終わらないか。
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