03人生の岐路 / 試練に立ち向かう

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私立高校に行くことが決まってから、大きなことに気がついた。
この高校にもいじめの主犯が2人いるんだ…。
公立高校から解放され、のんきに教材が購入できる指定の書店に足を運んだ時、その男子と出くわした。
そうだ、私立組(公立高校は受けず、私立一本)はすでに合格が決まっていたんだ、と。
県内で最も人数が多いマンモス校。同じ高校に進学したからと言って、同じクラスになることはまずないとポジティブに考えながらも、心には雲がかかり始めた。
だって、書店で出くわした男子とは三年間ずっと同じクラスだったんだもん。しかも、出席番号がいつも私の後ろ。
この奇跡としか表せない出来事が、高校でも起きたら…と考えるだけで頭が痛くなった。その可能性は十分あるから。

しかし、神様はいるんだ、と思った。

私が入学する私立高校には理数科と普通科があり、私は模試の判定から分かるように普通科を受験しました。普通科でC判定の私に理数科は眼中になかったとも言える。

ただ、普通科から理数科に上がれるチャンスがあると知った。
学校からの便りで父が教えてくれたのだ。
しかし、普通科も捨て難かった。級友がいることは嫌だったけど、それ以上に、修学旅行が海外という表記にとても惹かれてしまった。とても単純だった。

父からチャンスはつかみ取れ。
このチャンスを逃したら絶対に後悔する。
と、ほとんど強引に試験を受けさせられました。
自分は普通科のままで良いと思った。自分のレベルからしたら惨敗するのは目に見えていたから。受けるだけ無駄だと思っていたのだ。
しかし、父は本気だった。何故かは分からなかった。
私を何が何でも理数科に入れさせる、そんなふうに感じたのだった。

試験は、高校に入学する前に行われた。
1つ上の公立高校に受験し、結果が伴わなかった友人も一緒だった。各中学ごとの並びだったこともあり、私の後ろにその友人がいた。お昼ごはんが1人にならなかったのが救いだった。
試験は手応えがあったかどうか覚えていないけど、達成感はあった。
結果は後日お知らせするということだったが、この時ばかりは合格してほしいと心から願った。毎日、仏壇で手を合わせるほどに。
夜が寝れないほど、鼓動が早い日もあった。

そして、通知は合格だった。
嬉しくて何度も飛び跳ねた。

公立高校、私立高校と二度に渡る受験を行ってきたが、理数科繰り上がり試験には敵わなかった。自分においての受験はこの私立高校の「科」においての試験だと思う。

父が繰り返し言った、チャンスを逃すな、つかみ取れということもここが原点だと思う。強引ではあったものの、父がここまでしてくれなかったら今の私にはたどり着かなかった。

人生の分かれ道、私は大きく前進したのだ。
両親と学年主任の先生には感謝しきれない。

次は高校においての話を展開していこうと思う。高校での友人との出逢いにより、肉がついた。骨しかない薄っぺらい自分から、たくさんの肉付けができ、新たな道を築くまでを。

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04人生の岐路 / 個性に気づく

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