06人生の岐路 / 壁はさらに大きくなる

前編: 05人生の岐路 / 大学の選択肢
後編: 07人生の岐路 / 人を喜ばせるとは
大学受験から解放された私の日常と言えば、映画を観ることだった。
周りの受験生が受験勉強に励む夏を私は有意義に映画を観ていたのだ。
趣味以上に、大学から出された課題が入学するまでに100本の映画を観て、ノートを作ることだった。恥ずかしい話、映画に触れることはこれまであまりなかった。だからこそ、自分なりにストーリーを要約し、ノートに記すことを日課とした。
私は課題に没頭していたのだ。
映画館よりも、昔の映画を観た。
この頃、TSUTAYA…DVDを借りる習慣がなく、父がおすすめの映画を借りてきて観ていたのだった。TSUTAYAのカードを作ったのは大学に入ってからという話はここだけにしておきます。

そして、夏休みは終わった。
みんなの顔つきは受験にまっしぐらだった。私を除いては…。

夏休みの成果により、私とクラスの大半はみるみるうちに成績に差が出始めた。
数学だけは誰にも負けたくなかったから夏休みに勉強をし、上位をキープした。

そのような状況の時に担任からこのようなことを言われた。
学校の方針として、理数科はセンターでどのくらいの点数を取ったか統計をしなければならないから大橋も受けろよ。周りのヤツの勉強の邪魔はさせないからな
先生から言われたことは強烈でした。
私…夏を制してない…。

この日から地獄でした。
毎日行われる朝テストに、放課後の授業。さらには大学の課題。
朝が来るのが辛かった。
寝起きが悪かったから親に叩き起こされてもすぐには起きなかった気がする。
そして、8時から朝テストが始まるのに家を7時55分に出るという中々の強者だった。(家から高校までは自転車で15分ほど)自転車をマッハで漕ぎ、校舎に入る頃には鐘が鳴っていた。構わず、教室のある4階まで駆け上がり、今日も遅刻だねという顔を担任からされる日々だった。

模試を受けるだけ無駄な気がした。
特に志望大学もないし、いっこうに成績は上がらなかったからだ。
当たり前だけどね、夏を制していないから…。

ただ、放課後に教室で自習をするのが好きだった。
時間を決めて自習を行い、その後は、友人たちと他愛ない話をする。
この時間が自分にとって本当にかけがえのないものでした。
話をしながら気になる子を目で追いかけていたのは事実だった。
そのような時間は受験が始まっても相変わらずあった。
しあわせでした。

秋が過ぎ、セーターを着る季節に突入すると、私たちの顔は真剣だった。
センター試験が間近に迫っていたからだ。
高校では毎日のように問題を解き、答え合わせが行われていた。
この頃になると、私も受験生という自覚を持って勉強に励んでいた。
苦手な国語も問題をこなすことでコツを掴むようになった。
最後の模試では、数学、英語、現代文で8割のラインに乗るまで成長した。

センターもそれなりの結果を出しました。
毛嫌いをしてきた現代文が8割超えをしたのは驚いた。ただ、古文1割、漢文1割を叩き出しので合計点は100点を満たさなかったけど…。
でも自分を褒めました。
ありがとう、て。

受験が終わると、後は操業式に向かっていくだけだね。
ただ、そのまま流れに身を任せるのが嫌だった。
その時、私は担任の先生に恩返しをしようと思った。
思いついた先に…、クラスの生徒を巻き込んだのだ。

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07人生の岐路 / 人を喜ばせるとは

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