小市民がラスベガスに行った話-第一話- 「初めてのカジノ」

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子会社から本体に戻って数ヶ月。2度目の「研修旅行」に行くことになった。1度目は京都、伊賀に行ったが、今回はラスベガスに行くらしい。なんでラスベガスに決まった経緯はよくわからないけど、ITの本場であるアメリカを見る事と、グランドキャニオンのスケール感、ラスベガスのエンターテイメントなどを「感じる」のが目的だった気がする。
社員全員で一気に行くと業務に支障が出るということで、4つのグループに分けて行く事になった。僕のグループは英語が堪能の人が多く、気分は楽だった。
ラスベガスの高級ホテルに泊まり、併設されているカジノにも足を運んだ。ポーカーやルーレットはコミュニケーションが発生してしまうので、一人で英語を話すことをせずに楽しめるスロットをする事にした。ちなみに日本でスロット等をやった経験は無し。
カジノはとにかく乾燥していて、ボタンを押す度にパチッと静電気がおきた。
それでも続けてやっていたら、よくわからないけど「777」と数字がそろってしまった。けたたましい音が機械から鳴りだし、電飾が点滅し、そばを歩く外国人に「congratulations!」と声をかけられ、「サ、サンキュー」と答えた。数字がそろったらジャラジャラとお金が出てくるのかと思ってたけど、出てこない。しばらくすると店員らしき人がやってきて、「これにサインしろ」的な事を言ってきた。恐る恐るサインすると、ようやくお金をくれた。日本円で10数万円だった。

刺激的な体験を初日にしてしまったので、滞在中時間を見つけては足しげくカジノに足を運んだ。初日に手にした10数万円はどんどん減っていった。

カジノ以外にも素晴らしいショーやショッピングモール、グランドキャニオン等の大自然などを満喫してとても有意義な時間を過ごした。

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