14人生の岐路 / ありがとうの重み

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前編: 13人生の岐路 / 自分のルールで前進する
後編: 15人生の岐路 / 無駄な時間ばかり
二条城ライトアップの運営は自分の中で本当に頑張ったと思う。
胸を張って言えます。

開催期間は、2010年3月1?日〜2010年4月2?日だった。
シフトを組み、会期中は二条城に立ち、お客様を誘導した。

18時から夜間鑑賞が始まるため、17時に集合をして、みんなでお弁当を食べ、情報の共有を行い、持ち場に立つ。20分ほどで場所を変え、21時30分まで行い、終了という流れ。
もちろん、その後は、反省点や報告をして解散だった。
私はシフトがある日は17時より前に必ず行っていた。
ほとんど自転車で、雨が降りそうな時はバスで通っていた。
二条城ライトアップ専用の黒のジャンパーが何故かお気に入りだった。
二条城に向かうバスの中ではそのジャンパーを着て、優越感に浸っていたのは確かだ。観光客に見せびらかせ、二条城に関わっていますアピールをしていた。
今思えば、恥ずかしい。
ただ、その時は二条城に酔いしれていた。

そして、私が17時前に二条城に行く理由は2つあった。
①単純に二条城が好きだから。
②入城料を払って鑑賞するお客様に最高の状態を見せたかったから。
学生とは言え、作品の質を落としてはいけないと思った。
運営スタッフは17時に二条城に集まって城内を早歩きで一周したのち、すぐに準備に取りかかるため、足下灯やオブジェに時間を費やすことがあまりできないのだ。
もしも、足下灯が曲がっていたら夜に灯りが付いた時にカッコ悪い、竹の中に石が入っていたら(小さなお子さんが入れる事が多くて)見栄えが悪い、前日の雨におよりオブジェが壊れていたら作品として通用しない…など。
ゆっくり見て回ることで気づくことはたくさんあった。
自分はマイナスとなる部分を決してお客様には見せたくなかったのだ。
運営中にスタッフが直すのも作品の一つとしては良いかもしれないが、見る側としてはやはりキレイな状態で見たいもの。
もちろん、時間に限りがあったため、すべてを手直しするのは難しかったが、時間がある限りは作品と向かい合った。
一人、二人…と増え、最終日に近づくと、多くのプロジェクトメンバーが17時前に城内におり、作品だけでなく、ゴミを見つけたら拾い、二条城に懸ける思いは強くなって行った。

運営中は、本当に楽しかった。
特に門の前に立って誘導する係が。
18時と同時にお客様が二条城に入り、そこで、声を張り、挨拶と誘導の繰り返し。
また、閉城の時は、運営スタッフが門の前にみんなで立ち、「ありがとうございました」という日々だった。

桜を独り占めしたり、みたらし団子を食べたり、差し入れをたくさん貰ったり…。
楽しいことばかりだった。
トランシーバーで遊んで、二条城の職員からガチで怒られたこともあったな。
しかし、辛い日もあった。
桜が咲く時期とは言ってもまだまだ冬の寒さが残る日々。
大雨の時はカッパを着て、大雪の時もカッパを着て対処した。
ずっと立っているため、とにかく寒かった。ホッカイロが何の役にも立たなかった。指先がかじかんで、お客様から写真撮影を依頼されても指が全く動かないこともあった。
もうビックリするぐらい寒かった。
足先もいう事が聞かず、スタッフルームに戻るまでも必死だった。

みんなの読んで良かった!