『~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第二十五話』
第二十五話 この日、部下に新たな子供が生まれた
秋田県秋田市
≪秋田県秋田市 秋田市街≫
8月5日 PM5:00
秋田の街は、にぎやかだった。
竿燈まつりが行われる。
取りあえず、祭りに行こう俺は動いた。
『おー祭りだ。祭り』
交通整理が少しづつされていく、道路を眺めながら、そんなコトバを一人で言っていた。
あっ
美人さんがいる。
二人旅か……
まぁ取りあえずアタック
『どうも、変な旅人です』
もう、自己紹介からして、軽い俺。そして、趣旨を説明した。
「お断わりします」
返答の巧さに、逆に写真は、どうでもよくなったのが本音の所。
それから、旅の理由などを聴いてみた。
なんでも、大学院最後の旅で、次の目的地八戸で、卒業した同期と合流するという。
しばらくお話するうちに、彼女たちの携帯カメラの写真撮影なんぞを頼まれる様になった。
そこで、もう一度お願いしてみた。
「仕方ないな」
快諾なお返事がきた。
はい
チーズ
パチリ
街はどんどん暗くなっていき、踊りを経て、ダイナミックな竿燈のお祭りに
お祭りも終り、
『素敵な旅になりますように』と言い、俺は、ホテルのある秋田市内へ帰っていった。
帰る途中に、イケメンの若い二人が喫煙所にいた。
ライターをなくし、タバコを吸いたかった俺は、声を掛けた。
『お兄ちゃん。良かったらライター貸してくれへん?』
そこから、イケメンなお兄ちゃん達との会話が、始まった。
実際、美女だけでなく、イケメンにも撮影させてくださいと言ったこの旅。
実際に撮影できたのは、一人だけである。
それは、また後の話としよう。
イケメンな彼らは、地元秋田の22歳の社会人と東京で働く22歳の男の子。
写真撮らせてのお願いも、むなしくイケメンは、撮影できなかった。
写真撮らせてのお願いも、むなしくイケメンは、撮影できなかった。
彼らのお祭りの目的は≪ナンパ≫
そこで、
『おっさんが、声かけたろかい?』
なんて、調子に乗ったことを言ってみた。
イケメンの一人が
「兄貴のカッコいいとこ見たいっす」
なんて言ってくれる。
そこで、≪突撃≫してみたら、お話できた。
とは言え、俺は≪ナンパ≫目的の旅ではないので、その子達の働くとか恋愛観とかを聴いて、イケメン達に後を託した。
さて、ホテルに帰り一息着いたところでLineが鳴った。
≪秋田県秋田市 コンフォートホテル≫
8月5日 PM10:57
入院しているかちこさんからだった。
「でた」
すぐに、送り返した。
『おめでとう。よかったよく頑張りました。』
次に来たLineが
「いてーいてー」
何より、無事で良かった。
何より、母子ともに元気で良かった。
これから大変な道のりのスタートだけど、良かった。
著者の日高 啓太郎さんに人生相談を申込む
著者の日高 啓太郎さんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます