~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第二十七話
第二十七話 恋の相談も立派なキャリアデザイン
秋田県秋田市→岩手県盛岡市編
前回までの補正移動距離 6968.1km
区間移動距離 127.3km
概算総移動距離 7095.4km
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≪秋田駅⇒盛岡駅までの各駅停車車内≫
8月6日
意外と、各駅停車でも全然遅さを感じない。
乗っていて気付いたこと。
確かに、抜かされたりするから、時間はかかるんだけど、新幹線と、1時間くらいしか
変わらない。
秋田県でも、秋田は回ったが、新庄から大曲の間は、幹線ルートから外れて、斜陽化が
進んでいると聴く。
秋田でドリーをやりだしたら、歩いてみようと思った。
電車は、田沢湖を越えて、岩手県に、途中に大釜駅の文字。
あっ≪みちのくプロレス≫と、ニヤリとしながら、電車は盛岡駅に入っていった。
通しで乗っているお客さんは、通過する新幹線のお客さんと違い、ラフなカッコだった。
≪岩手県盛岡市≫
8月6日 PM5:00
盛岡駅に到着、駅に着いてから色々聴くと、4日までは、≪盛岡さんさ踊り≫があり、
多くの観光客が居たという。
祭りが終わり、一気に人が減った感じがするという話を聴いた。
『困ったな』と思いながらも、歩いていて、一人の学生さんとお話することができた。
- 看護系短大生とリフレクション
俺は、まずきっかけを聴いてみた。
『いつから看護師目指したの』
「中学生から目指したんです。家族が看護師だったので。高校受験で看護学科に落ちた
んです。でも諦めない気持ちを持ち続けて短大に進学しました。」
『高校時代と勉強の仕方って変化した?』
「まず、メモを取り、そしてメモを見直す様になりました。周りもみんなそうなので」
『授業についていけない学生ってやっぱりいる?』
「要領良くやることが求められる気がします」
こんな感じで、会話は進んでいった。
路上でも、充分やっていける。そんな確信を持った俺。
彼女と別れてから、今度は、写真を撮りに出かけた。
地元のお祭りに行く途中の、二人組だった。
言わずと知れた『どうも』と声を掛けたが、最初は、嫌な顔をしていた。
何かの拍子で、途中から笑顔になってくれた。
最後は、仕方ないなと言われながら
はい
チーズ
パチリ
写真が撮れた。
彼女とは、今でもちょいちょい恋の話を聴いている。
言語や世代によるジェネレーションギャップも、なんのそのだ。
別に、≪シューカツ≫だけが全てじゃない。
恋の話も立派なキャリア論だ。
彼女達とも別れて、ご飯を食べにいった。
ご飯を食べてからホテルに帰る途中に、俺より少し若い看護師さんとお話した。
最初は、怪訝な顔だったが、夢に向かい、そして、苦労しながらも、研鑽していること
を聴かせてくれた。
彼女からのMailである。
「熱くなれるじぶんに縁のあるひとは自然とよってくるとおもう。仲間もそうだよね。
価値観とかさ。伝えたぃことは沢山ありすぎるので、きようはこの辺にしておきます。。
あたしも妄想はだいすき。イメージし、努力し、結果がでる。processがたのしくて、、
苦しみがたのしくてそのprocessをたのしみ、結果を出すためにがんばらなきゃ。。
諦めたらそこでおわりだから。可能性があるかぎり、やらなきゃ。
あたしは奇跡はあるし、、乗り越えたひとに与えられるプレゼントだとおもう。」
最初は、変なヒトという扱い。
いや、最後まで変なヒトでも良いだろう。
もちろんその場限りのボールの事の方が多い。
でも、少ないながらも、分かろうとしてくれるヒト・応援してくれるヒトがいることを、身を持って知った旅。
日に日に、頑張ってという声は強くなってきてる。
そして、実は、大学生よりも、社会人や小中高また、大学生でも就活前の学生達ともっ
と会話すべきであるということを、身を持って知った。
それも、≪先生≫ではなく、≪等身大≫で。
偶然のボールは、徐々にキャッチボールできるようになってきた。
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