「銀座」

 私が20歳の時。 あの当時は、携帯電話が10万以上して、通信料も1分100円とかの時代だった。... 私はポケベルを契約し、その当時同棲していた銀座のホステスからの連絡を待っていた。 あの当時の銀座は並木通りや中央通り、その他の丸源通りなどで、暗黙の了解で駐車位置が決まっていた。 専属の運転手の車は一番左側。 ハイヤーは中央車線(地元ではハイヤーとタクシーを混同しているが、ハイヤーは月契約などがほとんど)。 タクシーや、その他の車は右車線。 交通ルールは関係ないが、安全は保たれている。 私もいつもの所定位置に到着。 いつもより延長がかかっているのか、連絡が来ないことに苛立っていた。 コルベットZR-1には左ハンドルしかないので、当然歩道側に運転席がある。 2~3本目のタバコに火をつけた頃、男の声と女の声がする。 何やら、「いる」「いらない」の話らしい。 そしたら目の前を通る。 目にしたのは、中年男性が茶封筒を無理やり女の胸ぐらに突っ込んで・・・ 女が目の前で茶封筒を男に叩き返した。 その瞬間、万札がパラパラパラ~と舞い上がる。 一瞬拾いに行こうと思ったが、やめた。 あぁ、これが東京なんだなぁ、と、新しく学習した。 ホントに学習機会が多い街である。

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