永遠の夢の世界

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試験も良い所まで通過して、このままキャストの一員として働けると思った。
自分でも、周りの人も。

ひとりぼっち

ミリアルリゾートホテルからくる通知は、今までとても長い文章に、封筒の中身も少し厚みがあった。
次の試験場所、通過通知、便箋いっぱいに文字が連なっていた。
でも、最後にきた通知は、期待していたものとは違った。
「貴意に添いかねることとなりました。貴殿の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」
ただただ、涙が溢れた。
あの時、こうしていれば。
あの時、こう話していれば。
あの時、
あの時…。
通知を見た瞬間、自分を責めた。
大好きなディズニーのキャストとして働くには、まだまだ自分の力が足りなくて、
むしろ期待に添えるような人材ではなかったのに、ここまで私に夢を見させてくれて申し訳なかった。
これからどうしよう。
ディズニーのことしか考えてなかった私には、何もなくなってしまい、しばらく何もしなかった。

たとえつらい時も

2ヶ月後のクリスマス。
大切な人に誘われ、ディズニーに行くことになった。
あ、あの時もここ通ったな。
すごく緊張しながら通ったな。
色々考えながらディズニーランドへの坂を下った。
もうここでは働けないのか。
いや、アルバイトから契約社員になって…という道もあるよね?
心のなかで呟いた。

過去は振り返らない

開園時間になり、いつも通りに入園ゲートを通った。
ディズニーの音楽、キャストさんの笑顔。
メインエントランスでのキャラクターたちのお出迎え。
TO DAYに記載されている今日のショースケジュール。
入ってすぐ私の悩みは消えた。
キャストとして働く事はすごく夢だった。
ゲストの方に、自らが笑顔と夢と幸せを届けたいと思っていた。
でも、キャストさんからいつも笑顔と夢をもらっていた。
キャラクターたちに会って、いつも笑顔と幸せをもらっている。
だからどんなに嫌なことがあっても、どんなに辛いことがあっても、悩んでたって、何もかもすべて忘れられた。
私はキャストとしてディズニーにくるのではなく、ゲストとしてディズニーに来ている。
だからこそディズニーを楽しめるんだ。
私はこれからもゲストとして、ディズニーにこよう。
そして最高のゲストとして最高のディズニーでの1日を過ごそう。
そう心に決めた。
今まで色々考えてきたけれど、それがウソのようにすべて忘れられた。
もちろんその日も笑顔と幸せと夢をもらい、最高のディズニーだった。
Keep your chinup. We will be able to laugh last - that’s the best laugh of all.
Walt Disney

夢は永遠の世界

そしてその翌年の夏、
東京に住む機会が出来て、念願だったディズニーランドとディズニーシーの年パスをプレゼントで貰った。
7月に購入して週3で両パークはしごしたりして1ヶ月でもとはとったと思う。
ディズニー生活で幸せの毎日。
こんなに毎日ディズニーに通えるなんて夢にも思っていなかった。
年パスをプレゼントしてくれた人は、元々ディズニーなんて全く興味ない、むしろ長時間並ぶ意味なんてないと思ってた人。
私に毎回ディズニーの話をされて
「こんなにディズニー好きな子今まで会ったことない」
と言われ、一緒に行ったらその人もディズニーの魔法にかけられてしまった。
でもそれはまた別のお話で…。
私は今までも、そしてこれからも、ずっとずっとディズニーが大好き。
1日1日、最高のひとときをくれて夢が叶う場所。
1番大好きで、1番幸せな場所。
東京ディズニーリゾート。
また次に行くディズニーの計画たてなくちゃ!

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