「会社を辞められない」という妄想を捨てたら転職できた


編集部に入ったのは今からちょうど1年半くらい前で、中途入社です。転職する前は、実は全然関係ない仕事をしていました。ウェブとは真逆ともいえる「紙」の専門商社です。編集やライターも関係なく、紙を売ったり買ったりするお仕事です。つまり、未経験転職だったのです。メディアジーンはよく採用してくれたと今でも思っていますし、感謝しています。
細かい経緯はさておき、今回は私が「転職をしよう!」と振り切れた瞬間の話をします。その瞬間、私に起きた大きな変化は「あ、会社辞めてもいいんだ」と思えたことでした。

「会社を辞められない」という妄想


ホワイト企業で安定した仕事

希望する仕事ではない部署に移動となり、数ヶ月たった頃。仕事にも慣れ、こなせるようになってきました。しかし私は「仕事」への興味を全然持てずにいました。
会社は安定はしていて、俗にいう「ホワイト企業」に近かったと思います。その条件を捨てて辞めてもいいのか?生活は?いまの仕事はどうする?など考えたのですが、実はこの段階で自分がおかしくなっていることに気づけなかったのです。それは「会社を辞められない」という妄想です。

一冊の本に出会ったら、自分を振り返れた

先ほど「?」をつけた項目を見てみると、それぞれ「条件」「お金」「業務」に分けられます。そんな時に私が出会った本が渡邉正裕さんの『35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書』。いまの時代に、いかに自分の強味やキャリアを作っていくかを教えてくれる一冊です。
さて、本を読み、自分を振り返ってみました。さきほど挙げた3要素が、実は全然たいしたことがないと気づいてしまったのです。

・条件:正社員…だけど、結婚もしていないし体も健康だし、キャリアにできそうな仕事をするなら別に正社員でなくても良いかも。
・お金:月の手取りが15万くらい…これならアルバイトをフルタイムでやってもあまり変わらないし、たかが数万円前後したところで生活も激変しない。節約生活も慣れてるし、幸いに実家も東京だ。何かあったときは頭を下げて世話になろう。
・業務:紙の仕入部門…担当企業もあるけれど、何カ月前までやっていなかった私でもなんとかなるほどうまくシステムが組まれているし、「私」でなくても全然できる、むしろ私よりできる人はいっぱいいる。

なんだ、会社を辞めてもたいしたことはないのだ、むしろ第二新卒ギリギリのいまに辞めた方がチャンスは大きいじゃないか。と、思ったら、途端に明日も仕事へ行くのがツラくなってきました。私は「会社を辞められない」という妄想に自分を落ち着けることで、会社とつながっていたのでしょう。
一歩引いてみれば、そこにはつながりなんて、なにもなかったのに。

究極的に言えば「そうそう死にはしない」


いまの環境を変えたいけれど足を踏み出せない人がいるとしたら、その問題がどういうものかを一歩引いてみてみるといいと思います。そして、「どうすれば自分が望む形の生活にできるだろう」と、「いかにしてそれができるか」をベースで考えると、物事が結構変わって見えてきます。
ちなみに私は、妄想を捨てると「東京でなくてもいい」「アルバイトでもいい」「生活費の安い田舎もいいな」などと身軽になって、最後は「まぁ、日本ならそうそう死にはしないし、なんとかなる」と思えてきたら、月何十万のお金を得るためにしんどい思いをするのは耐えられなくなりました。
いま、自分の仕事に疑問がある、あるいは「転職したいけど悩んでいる」という人は、そうそう死にはしませんし、なんとかなるので、一歩引いて自分のことを洗い出してみてください。あなたの会社がちゃんとしたところなら、ちゃんと仕事はどうにか回っていきますし、回らないところだとしたら、それはそれでまずい会社だったという、それだけのことかもしれません。
あ、もちろん、辞めるのであれば、それ相応の「これやりたい!」は持って、進まれるのがよろしいかとは思います。

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