童貞だった僕に彼女が出来た時の話 第二回

前話: 童貞だった僕に彼女が出来た時の話


みんな僕のくだらない話を読んでくださってありがとうございます。




さて、続きを書くとします。


彼女の部屋に行く!!と覚悟を決めた僕ではあるが、まぁへたれな僕にいきなりそんなことが出来るわけもなく数日が過ぎて行った。


なにか、キッカケさえあればなぁ…。と思っていたところに、思いがけないチャンスが。彼女がパソコン関係のトラブルがあると話していたので、(パソコンのケーブルが焼けるように熱くなるとか何とか)そのケーブルを見せてもらうことに。


彼女の部屋に行くぜ!と僕は意気込んでいた。…が、僕の期待はあっさりと彼女が僕の部屋にいきなりケーブルを持って訪れたことによって打ち砕かれてた。彼女が思いがけず僕の部屋に来た時、僕の部屋は汚く、脱いだ白いシャツは部屋の隅に固めて積まれており、なんとはなしに悪臭が漂い、そのなかでだらしなく韓国ドラマを観ている僕、という最悪の光景だった。


あわてた僕は、彼女とまともに目を合わせることもできず、そそくさとケーブルの電圧をチェックし、いくつかアドバイスをするだけ(原因は日本の電圧とオーストラリアの電圧が違うため彼女のケーブルがショートしかけてたからだった)で部屋の扉をしめてしまった。


そんなこともあったものの、とうとう僕はある夜、彼女とFacebookチャットをしていたときに、今までほとんど韓国映画を見たことがないという彼女に「僕がお勧めの韓国映画をあげるから」という理由をつけて部屋に行くきっかけを作った。


その日は寒く、季節外れに僕はマフラーを巻いていた。彼女はピンクの上下ジャージ姿だった。彼女の肩まで伸びた黒髪は緩やかにカールしており、ちょっと自信なさげな笑顔が僕を迎えた。


「USB持ってる?」と僕は聞いた。映画は僕のUSBに入っていたので、彼女にあげるには容量の大きなUSBが必要だった。ただ単にDVDかなんかを手渡してくれるだけだと思っていたのだろう彼女は、「え、ちょっとまって」と、ごそごそ引き出しの中を探し始めた。


彼女はもしかしたらしぶしぶだったのかもしれないが、待たせるのも悪いと思ったのだろう、僕を部屋に入れてくれた。たぶんまだオーストラリアに来たばかりだったし、あんまり人を撥ねつけるのもまずいと思ったのかもしれない。彼女の部屋は、ベッドのカバーがパステルカラーの緑、ピンク、ブルーなことを除いては特に女の子らしい点はなかった。洗濯物の入った洗濯ネットが二つ、服を入れる引き出しの手前に置かれていた。


彼女のUSBに映画を移し終わった後、僕は彼女がお勧めだという「カンナさん大成功です」を床に並んで体育座りをして観た。デブでブスな女性が全身大整形して有名歌手になる話だ。途中で彼女が、もし僕の彼女が整形しまくっていて、つきあった後にそのことを知らされたらどうするか、と聞いてきた。そして彼女自身、自分の外見に自信が無く、もっと二重を広くしたいと本気で思い詰めていたことがあるそうだ。そんなことはないと僕は思った。彼女の眼は、知的で美しいと思ったが、そんなことが直接言えるわけもなく…。


映画が終わった後、僕は何を話してよいかも分からず、気まずくなるのも嫌だったのでそそくさと部屋を出てしまった。でも、少しは仲良くなれたかもしれないという達成感はあった。





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