いじめ防止活動とは何か

 私のいじめ防止活動の始まりは、2006年。正直に言えば、身近のだれかがいじめられたとか、いじめで自殺したということがきっかけではない。


 ただ、全日空の客室乗務員の仕事を辞して、結婚した相手が学習塾を経営していた。子供ができるまで、人にものを教えることが好きだったので何コマが授業を受け持った。そこでも一コマが、もしかしたら私に「いじめ防止活動」に携わるきっかけを与えたのかもしれない。

 私が担当したクラスは、学年のトップクラスが集まるクラスで、英語の授業も非常に活発だった。

英語の内容だけでなく、進学のこと、世界事情、将来のことを話題は多岐にわたり、打てば響く子供たちを教えることは毎日楽しく、生きがいを持っていた。「子供への教育は私の天職かもしれない」と思ったことも事実である。

 ある日、そんな活発なクラスで、もっとも優秀なD君について、D君の親友であるA君が「Dって、学校では全然しゃべらないんだよ。」と言った。いつも鋭い質問をして、場を盛り上げるD君が話さない?冗談かと思って「D君、本当?」「好きな女の子でもいて恥ずかしいわけ?」と聞いてみた。

 すると・・・意外な答えが返ってきたのである。

「だって、僕はいつも学年一位が二位だし・・・これ以上目だったらいじめられる」


 私は耳を疑った。

 D君は、背が高く確かに存在感がある。勉強もよくできる。ただ、それは彼が本当にコツコツと努力をしているからである。

 試験前、どれくらい彼が勉強をしているか、そして苦手な英語を何とか克服しようとしている努力を私は知っている。彼が学年一位、二位であるのは「彼の努力の結果」以外、他の理由はない。

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