就職嫌いのITエンジニアが、2度目の独立で成功できた理由とは?

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・能力に関する不安
 『自分に、独立してうまくやっていける才覚があるだろうか?』
私も例外なく、この2つの不安を抱えていた。
そのため、25歳で再就職した会社「アクセンチュア」で、
徹底的にこれらの点を潰していった。
まず、収入に関する不安について。
私の場合、
「サラリーマンで一流企業を渡り歩いた方が、独立するよりも
 稼げるのではないか?」
という迷いがあったので、
会社の給与体系について意識的に把握するようにしていた。
私が入った会社は、IT業界でも待遇が良い方であったが、
30代後半で1,500万程度。
役員クラスにでもなれば、
億を超える収入を稼ぐことも可能のようだった。
そうすると、おおよそのその会社での給与カーブのシミュレーションができる。
会社で1,500万以上の収入を手にするためには、
少なくともあと10年以上は先のことになる。
また、この会社の役員になることもかなり実現性が低いように思えた。
ライバルとなる社員は2,000人以上いたし、
その中で勝ち残っていくには、
仕事で常にトップの成果を上げるだけでなく、
社内での人間関係を構築する処世術も必要であるからである。
このことを知ってから、
自分の中では独立以外の選択肢はなくなったのである。
いわゆる『腹が座った』状態だ。
こうして独立の方向に全力を注げるようになったが、
とはいうものの、実際に安定的に稼ぐことができるか、
というのはまた別問題だった。
そのために、私は、サラリーマンをやりながら、
副業でシステム開発の仕事を受託し、
また、広告収入を得るために@SOHOというサイトを立ち上げた。
25歳で再就職する際には、貯蓄はほとんどない状態だったが、
独立する直前には、貯蓄にして約800万円と、
副業からの収入が約20万円ほど確保することができた。
当時は独身であったので、贅沢さえしなければ、
生活費を毎月20万円以内に抑えることができたし、
仮に毎月30万円使ったとしても、
毎月10万円だけ貯蓄を取り崩せば良く、
その状態が続いたとしても、
80ヶ月(6年と8ヶ月)は生き延びられる。
このことにより、収入の安定姓に関する不安は殆どなくなった。
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次に、能力に関する不安について。
私は、この点についても、自分の力を試すべく、
会社の仕事に全力投球した。
同期や上司は殆どが有名大学出身(東大、京大、慶応、早稲田等)であり、
実際に仕事も良くでき、学ぶことも多かったが、
結果的には、在籍した3年間において、
常に上位5%に残る成績を残すことができた。
このような優秀なライバルの中で、
対等以上にやり合うことができたので、
大きな自信となった。
つまり、自分の力というものは、「比較対象」がないと、
計ることができないのである。
23歳で独立した時には、「力のあるライバルと比べたことがなかった」ので、
自分の力に今ひとつ自信が持てなかったのかもしれない。
このように、自分の中にある力を最大限に発揮するためには、
まず、
自分の中の「迷い」が何であるかについて、しっかりと理解すること。
それから、
迷いを払拭するためのアクションを1つずつ起こし、確実に潰してしまうこと。
この2つのステップを踏むことが重要だ。
これにより、自分の目標へ進むための大きな力を得ることが出来るようになる。
余談であるが、「学歴なしで成功できた」という起業家も多いが、
彼らにはそもそも学歴に執着する必要もないため、
「商売で成功するしかない」と考えるしかない。
逆に、彼らには少なからず「学歴コンプレックス」があるから、
「大卒の奴らには負けたくない」という気持ちを、起業にぶつけ、
迷うどころか、パワーアップすることができる。
下手にエリート街道を歩むと、それが足かせになってしまうのである。
私が大学に行かず、高卒で社会に出ていたら、
もっと早く成功できていたのではないかと思う。
何故ならば、「商売がうまくいくかどうか」というのは、
「学歴があるかないか」とは無関係だからである。
学歴を持っていて意味があるのは、公務員やサラリーマンなど、
「雇われる」環境にいる場合のみだ。
実際、我々は生命保険の営業マンを、学歴で選ぶことがあるだろうか?
これまでの日本は「学歴社会」と呼ばれてきたが、
それは組織内のみの話であって、
独立してしまえば全く関係ないどころか、
むしろ、先に述べたように「迷い」を有むマイナス的な要素の方が強い。
話を戻すと、私に「独立して成功するための一番のポイントは何ですか?」
と訪ねられたら、「本人に迷いがないこと」と答えるだろう。
『為せば成る』という言葉があるが、
多くの場合、この「迷い」があるために、
『そもそも為すことが充分にできていない』
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のである。
そんなものが成るわけはない。
この記事を読んでくれているあなたも、
自分の中の「迷い」と徹底的に向き合って欲しい。
既に、迷いがない状態ということであれば、既に何らかの成功を収めているか、
収める日も近いことと思う。
私の事例を聞いて、
「平城さんには力があったから成功できたのではないですか?」
と思わないで欲しい。
事実、私より能力のあると思われる人が、未だに雇われの身でくすぶっていたり、
私より能力がないと思われる人が、商売で大成功している例は沢山あるのだから。

<追伸>
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