top of page

13/11/1

50日間で、自分を壊した。

Image by Olia Gozha


天の声「Q.50日間で、何ができると思いますか?」

松本真生子「A.自分を変える・・・いえ、「壊す」ことができます」


当に、泣き虫だった。

 

インターン生になるための面接で、泣いた。

後日、議員は「面接で泣いた学生、はじめて」と仰った。

インターン生になっても、泣いた。

毎日忙しくて、無報酬で、何より自分の出来なさが悔しくて。

「なんで議員インターンシップに参加したんやろ」って思って。

ひたすら、泣いていた。

 



んとなく毎日を過ごしていた、大学2年生の春。

好きなことをして、それなりに勉強もして。

なのに充実感がなかった。

将来を考えては悩み、悩んで、何も生まれず。

不安ばかりで、焦っても何も変わらない。

当たり前。

だって、本気で思ってないんだから。

あったりまえー。



んな私が、議員インターンシップの存在を知った。

前に立って話す学生が、かっこよかった。

「変われるで」の一言が、頭から離れなかった。

インターンに参加した友人は、どこか分からないけれど変わっていた。

めっちゃキラキラした人間になってた。

 

ちっぽけな勇気を出して、とにかく参加してみた。

「この2ヶ月で変われる」と、少し期待して参加してみた。

自分を変えたい。将来の夢を見つけたい。



加、してみた?

参加なんて、そんな気持ちではまっっっったく着いていけない。

何に?インターン活動に。

例えるなら、うーん・・・例えが思いつかない。

例えなんて考える余裕がないぐらい。

冗談で笑えないぐらい。

今まで経験したことがないほどの、辛さだった。


クーラーで涼める家にいることもできるのに、外を走ってポスティング。

寝る時間を惜しんで、とりあえず発表があれば準備をぎりぎりにする。

寝る時間は、片道1時間かける電車の中で。

・・・とはいかず、満員電車(ラッシュ)で頭をかくかく揺らしながら立つ。

朝ごはんを食べる時間なんてナッシング。


もう、インターン辞めよう。

後味が悪くない辞め方を必死に考えた。



んな私が、私を壊した大切な日がある。

枕をぐしょぐしょにした、大泣きした8月中旬のあの日。

「なんのためにインターンに来てるの?」

その日は、インターン生でプレゼンを発表する日だった。

でも、出来が悪すぎて中止。

悔しくて、情けなくて、とどめの一言は「なんでインターンに来てるの?」

みんなの前で泣いた。



やいや、何が『悔しくて、情けなくて』やねん。

そもそもあなた、本気じゃないでしょ。

そんな言葉をいう資格すらないでしょ。

「変われるかな~」って、他人任せなんでしょ。



われる?

ではなくて変わろうと思うから変わる。

辛い?

じゃなくて変われない自分から逃げているだけ。

自分に本気で向き合うのが怖い?

だから泣く。

何度も泣く?

何度も逃げるから。

気づいた。

 

 

 

壊さないと、私は終わってしまう。



す、そう決めた。

泣くことを禁止して、目に見えるところから壊し始めた。

インターンに参加、ではなくて「臨む」と言うようにした。

2つのうち1つを選ぶなら、知らないほうをとった。

選ぶなら、苦しい道を選んだ。


そしたら、毎日がなんとなく楽しくなってきた。

しんどくても選びたい道を走っていた。

選びたい道に進むと、新しい学びがたくさんあった。

新しい学びは刺激的で、もっと知りたくなった。

 

貪欲になるうちに、うーんと悩んでいたはずの夢を掴んでいた。

政治なんて関心なかったのに、新聞を毎日読むようになった。

なにより、泣き虫ではなくなった。(まだ泣くけれど)



の私だけを知っている人は、びっくりしているでしょう。

こーんな幼い幼い私は、少なくとも壊れた。

壊した。

今、私は、少しはきらきらしていると思っている。


50日間で、あなたは何をしますか?

どんな時間を過ごしますか?

1人の人間がこんな50日間を過ごしていて、どう思いますか?


力で道を選び続ける日々を。

自分を壊して変わり続ける時間を。


                       こんな私に出会わせてくれて、ありがとう。

                                 議員インターンシップ、最高です。




                                     松本真生子(まつもとまおこ)



――――――――――――――――――――――――――――――――

NPO法人ドットジェイピー:http://www.dot-jp.or.jp

――――――――――――――――――――――――――――――――

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page