変化

「妥協」「中途半端」そういう言葉ばかりが似合う日々。それが大学最初の半年だった。
 もっと本気にならないといけない。もっと計画的に行動しなければならない。そんなことは分かっていた。しかし、現実は中途半端で妥協の連続だった。授業中は居眠りばかり。家に帰っては動画サイトめぐり。レポートは締め切りぎりぎりの駄作ばかり。そんな何の“story”もない生活。抜け出したかった。変えたかった。
 「議員インターンシップ」このプログラムを知ったのは、授業前の告知においてであった。教室の前方で、スタッフの方がいきいきと「議員インターンシップ」を語った。そんな姿がかっこよかった。輝いていた。自分が持っていない何かをその人は持っているように感じた。特に何を考えるまでもなく、説明会へと足を運んだ。
 インターンシップ初日、一番強く感じたことは「議員は忙しい」ということだった。夏祭り回り、海外視察、対話集会、朝の駅立ち、食事会などとあらゆる予定が詰まっていた。予定がない日など、1日たりともなかった。
 次に感じたのは「議員はメリハリの付け方がうまい」ということだった。最初に事務所でお話をしたときは、真剣な表情だった。正直言って、ちょっと怖かった。しかし、夏祭りに行ったときの様子は全く違った。笑顔で、明るくて、いきいきしていた。その違いに本当に驚いた。
 そしてもう一つ、「議員は何事にも本気」ということを痛烈に感じた。先ほども述べたように議員の仕事は多岐にわたっている。得意なことやりたいこと、苦手なことやりたくないこと、どれもあるだろう。しかし、議員は何事にも本気だった。それを一番感じたのは、私が質問をぶつけたときだった。私はインターン期間中様々な質問をした。「もし○○市(議員の選出地域)に原子力発電所がくるとしたらどのような行動をとりますか?」「なんで政党というものがあるのですか?」「夏祭りなどの場で、初対面の人に話かけるとき、どうしてますか?」「奥さんとのなれそめは?」といったような内容だ。これらの質問全てに対して、議員は真剣に答えてくださった。「一聞いたら、十返ってきた」まさにそのような感じだった。何事にも本気で取り組んでいるからこそ、どんなことを聞かれても答えることができるのだと思う。
 このようにインターンシップ期間中は「議員ってすげー」と思うことが大半であった気がする。そして「自分くそだー」と痛感させられた。言葉は悪いが、まさにこの通りだった。
 「自分は変わったのか?」と、インターンシップが終わり1ヶ月が経った今、自問自答してみる。結論から言うと「全く変わっていない。」そう思った。今もなお「妥協」や「中途半端」が似合う生活である。なぜ変わることができなかったのか。様々な刺激を受け、自分が理想とする人にも出会った。「もっと本気になられねばならない」その思いはいっそう強まった。それなのになぜ…
 「根性」だけでやろうとしていることが原因かもしれない。「変化」するということは思ったよりも大変なことである。ただただがんばるというだけでは、いつかつぶれてしまう。それに気づけただけでもこのインターンシップ、大きな収穫があっただろう。
 「どうすれば変化できるのか?」「どうすれば本気になれるのか?」この問いに対する答えを模索していく。当たり前のことかもしれない。だが、まずそこからだ。

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