”すべてを捨てて駆け落ちした友達”と”友達がネトゲで知り合った彼女”と”僕”とが1K8畳で一緒に暮らすことになった話【親父とさよなら編】

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前話: ”すべてを捨てて駆け落ちした友達”と”友達がネトゲで知り合った彼女”と”僕”とが1K8畳で一緒に暮らすことになった話
(隣のひくついている友人が今のように有名になる前から得意そうに話していました。)

そこで作戦会議と言う名の魔女裁判の判決をどうするか悩むのは当然と言えば当然でしょう。
ひとまずサーモンをほおばりながら僕たちは”この後の”ことについてを話し合っていきます。

4人の自己紹介が終わりました。
4人というのは僕、王子、彼女、友人の4人です。

黙々と寿司をかっ込む僕らとお前らいちゃこいてんじゃねぇって感じの彼ら。

話はなかなか進みません。
一通り寿司を食べ満足したのか隣の友人は言いました。

「これからどうする?」
「僕の家でもいいけど?」

まあ約束してしまったものは仕方ありません。
約束を守らないのは人としてダメだと思ってる、僕です。

「んーどうしようかな」
「いやいやあんたの住む場所だから。」
「でも少し、というかかなり片付けないといけないからちょっと待ってほしいけど。」
「じゃあひとまず俺の家がいいんじゃね?」

僕よりも汚い家の主(友人)はこう言います。
また僕がお宅訪問してゴミ出しやら流しの片付けをやらなきゃいけないな、
なんて思いながら。

「じゃあひとまずそっちとめてもらうわ」
「おっけー」
「んじゃあ片付け終わったら連絡してくれろ」
「はいは-い」

ひとまず執行猶予が付いた僕は立ち上がり言いました。

「それでいいよね?葵ちゃん?(仮の名前です)」
「うん。」
「あと一つ聞いていい?」
「ん?」
非常に馴れ馴れしく彼女はそう答えました。
(ぼくはそういうのを気にしません)
しかし僕が気になってることは別にありました。

「あなた中学生ってマジ?」
「うんそうだよ?」

そんなふうに義務教育真っ最中の彼女は答えました。
義務教育最後の年にはふさわしくない遠い北の地で。

それは雪解けもまだ少し遠い3月の事でした。
続く。

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