スペインのマヨルカ島でエクアドル人と一緒に社会保障施設に入って仕事を探していたところ自由の女神に出会って生きる力をもらったという話

1 / 3 ページ

hola! 孫悟空!

昔、旅をしていた頃、スペインのマヨルカ島に行きました。どういう経緯でそこに行ったのかは別の所で書きますが、簡単に言うとカナダ人のアランに薦められたからです。


アラン
ヨーロッパで稼げるところ?そりゃ断然マヨルカだぜ。
マヨルカって、スペインの島だよね。バルセロナから行くところでしょ。

詳しく聞いてみるとマヨルカにはヨーロッパ中のヨットが集まるヨットハーバーがあり、そこにはヨットの修理や清掃の仕事がたんまりあるとのこと。時給10ドルくらい。ワインは安い。オネェちゃんはキレイ!


そりゃすごいね!でも、本当かな。。。
アラン
ホントだって!俺、そこで仕事してきたんだから。何なら前の仕事のボスを紹介してやるよ。
マジか!!君はそこで働いてきたのか!それなら本当だろう。教えてくれたまえ!
アラン
それに、俺の泊まっていた宿があるからそこに行くといい。週100ドルくらいで何でもある。カナダ人のアランって言えば良くしてくれるよ。


早速そのボスの名前や会社の名前、ユースホステルの名前やマネージャーの名前を教えてもらいました。

いろいろありましたがなんとかマヨルカへ

当時金のなかった私はヨーロッパで仕事を探していました。ボルドーでワイン用のぶどうを摘む「フルーツピッキング」の仕事やマルタ島でインドの物産を販売するお手伝いとか。しかし、ことごとく断られ、最後の望みをかけてバルセロナからパルマ・デ・マヨルカ行きの船に乗りました。

その船のデッキで風に吹かれながら不安そうな顔をしていたのでしょう。ふと、痩せて背の低い中南米人に声をかけられたのです。


中南米
やあ、何人ですか?(スペイン語:以下同)
日本人ですけど、あなたは?
中南米
私はエクアドル人です。

こんな感じで会話が始まりました。ところが私は余りスペイン語が得意ではなく、というかスペイン滞在1週間程度なので全く喋れません。一方の彼は英語が得意ではなく、というかほとんど英語が通じません。

それでもお互いに「トラバッホ(スペイン語で仕事)」を探していることだけは分かりました。

マヨルカの厳しい現実

マヨルカについてまずはアランから聞いていた宿に向かいました。エクアドル人も不安そうに「付いて行っていいか」と聞くので、

ああ、いいぜ!一緒についてきな!(英語と日本語が混ざったもの)

なんて、ドヤ顔で言っていたことでしょう。

パルマ・デ・マヨルカはそれほど大きな街ではありません。特に観光客の集まるような中心部は歩いて回れる広さです。そのため、お目当ての宿はすぐに見つかりました。名前を聞いていたマネージャーにも合うことが出来ました。

しかし、

マネージャー
お泊りですか?
カナダ人のアランの紹介で来ました。長期滞在の部屋を借りたいのですが。
マネージャー
カナダ人のアラン?そんな人はいっぱいいるわよ。残念だけど満室ね。
えっ!!!だって、アランはここに泊まれるって!!!
マネージャー
知らないわよ!アランなんて。とにかく満室なの。どうしてもって言うならこのリストに名前を書いておいて。開いたら連絡するから。
・・・・

そこには30人ほどの名前がかかれたレポート用紙のような紙がありました。ちょっと想定していない状況です。月500ドルで泊まれる宿泊施設があるからこそわざわざマヨルカまで来たのです。それなのに。今思い出してもあの時の落ち込みは人生でもベスト5には入るでしょう。どうすんのよ。これから。。。。

気落ちして

とにかくその晩に泊まるところを探さねばなりません。幸い同じタイミングで宿を探していたカナダ人(アランとは別人)とエクアドル人と私の3人で近くの部屋をシェアする事になりました。なんでこんなチームが結成されたのかはあまり良く覚えていませんが、とにかく気落ちした勢いだったのでしょう。


ベッドが2つしかないツインの部屋に素性のしれない3人の男が泊まるということでフロントと若干の交渉はあったようです。よく覚えていませんが、件のカナダ人(アランとは別人)とエクアドル人がおしきり、なんとか入り込むことができました。私はとにかく気落ちしていました。

部屋ではスペイン語の全く話せないカナダ人と英語がほとんど通じないエクアドル人の間で英語・スペイン語ともに心もとない日本人の私が通訳をするという不思議な光景が展開されました。

カナダ人
ベッドが2つしかないが、どうする?ちょっとエクアドル人に聞いてみてくれ(英語)→ 私
ベッドが2つしかないがどうするかって、カナダ人がいっているけどどうする?(英語)→ エクアドル人
エクアドル人
???
ベッド2つしかないけどどうしようか?(スペイン語、英語、身振り手振り、目の動き、テレバシー少々)
エクアドル人
僕が下で寝るよ(スペイン語)→ 私
カナダ人
何だって?→ 私
多分、自分が下で寝るって(英語)→ カナダ人
カナダ人
そうか、じゃあ俺は窓際のベッドを使うから、お前はこっちな。 → 私
え、でも金額は同じだけ払うんだし、彼が下で寝るっていうのはかわいそうだよ(と言いたかった)
エクアドル人
???
カナダ人
???


こんな会話をした以外に何を話したかほとんど覚えていませんが、カナダ人が「何でこんなところで仕事を探しているんだ?」と無垢に質問してきたのは覚えています。

マヨルカの厳しい現実2

翌日、カナダ人(アランとは別人)と別れた私とエクアドル人はヨットハーバーへ向かいましたあ。予定していた宿に泊まれないことは痛手ですが、仕事も決めなければなりません。ひょっとすると仕事の関係から宿泊施設も紹介してもらえるかもしれません。

みんなの読んで良かった!