「うまい飯がタダで食えるぞ。」

1 / 3 ページ

高校生の頃のお話。

その頃私は宮城県仙台市に在住で、実家から自転車で20分の私立高校に通っていた。

私立だから学費がかかる。入学する前は親とさんざん喧嘩した。

月額は自分で稼ぐから、入学金はごめんなさいなんとかお願いしますということになり、なんとか入学。晴れて華の女子高生ひゃっほい!

私立としては学費は安かった。月3万の学費とお小遣いのために高校時代はずっとバイト三昧だった。

コミュニケーション能力はあった方だから、高校3年間で接客業ばっかやってた。掛け持ちとかもしていた。バイト学生!


入学した高校は専門分野別にカリキュラムが分かれていて、私は美術コースに在籍していた。興味があった分野であるし、これが目当てで入学した。

しかし絵はうまいわけじゃない。飽きっぽいからデッサンも毎日できない。

周りは超努力家&絵とか造形のセンスに長けた人たち。オワタ

とりあえずバイトに明け暮れていた。


「千葉、美味いもん好きだろ。」

2年生に上がり、クラス替えが行われた。

美術コースの顧問(学科長みたいな)のヒゲメガネの先生が担任になった。

1年生の頃はもう片っぽのクラス担任だった先生だ。

2年生の5,6月あたり、放課後の掃除中、ほうきで掃き掃除をしていたとき、先生に声をかけられた。

倉本 郁哉
千葉、美味いもん好きだろ。
千葉礼美
好きー!大好きー!
倉本 郁哉
ちょっと小論文書いてみないか?うまい飯がタダで食えるぞ。

このときのこの一言が、バイト学生から意識高い学生にジョブチェンジするきっかけだった。

書いてこい言われた小論文のテーマは「環境問題」だった。小学5年生のときに自由研究で調べた酸性雨の資料やEM石っけん系の資料を引っ張りだし、軽くこしらえた。

もともと文章を書くことを苦に感じなかったし、調べ物は大好きだしで本当に軽く書けた。


そしてある日、休日のバイト中に「選考が通った」と電話をもらった。

はて、選考とは?なんの選考だ?


高校生が環境問題について本気出して考えてみる

アサヒビールさんが高校生を対象に実施していた環境教育「若武者育成塾」の選考だった。

2007年度は第3回目の開講で、東北6県から7グループ選抜された。

突然の「お前が宮城県代表のグループリーダーだ」宣言でひええええって思ったことを覚えている。

私がかー、まぢかー、どうすっぺー、といった感じでしばらく実感は沸かなかった。

地元の友だちは、経緯を聞くなり「なんかマンガっぽい展開!」と言って応援してくれた。

なんだかよくわからんけどやるしかない。課外活動は好きだったし、特に長く悩むこともなくやるかってなった。

意識高い戦友のちっしー、男装乙女のさとと、148cmしかない髙橋、の4人でチームを組んで参加した。


12月に「私たちはこういうことをして環境問題改善に取り組みたいと思います!そのためにこうしてあーしてこうやってきました!」を話す発表会がある。

それに向けて半年間動いた。

気づいたら巻き込まれていたので、やる気はそんななかったかもしれない。リーダーだという自覚も無い。

チームと折り合いが悪くなったりもしてめんどくさくなっていたりもした。

完全に巻き込まれたから仕方なくやっている感じだった。

みんなの読んで良かった!