世界で一番死んでほしくて、死んでほしくない存在

妹との記憶をたどる時、最初にでてくるのは
通っていたスイミングスクールでの出来事。
きっとその出来事ではっきりと、妹は「普通」とは
違うんだって思い知らされたからだと思う。
 
泳いだ後、スクールの同級生とサウナで体を温めてた。
私は当時小学校低学年だったので、母親と妹が私を迎えに来ていた。
妹はよくスクール内をうろうろして、その時もサウナの窓ガラスに
ぶちゅーって唇を押し当てたり舐めたりして遊んでいた。
その様子をみた同級生が「あいつ変、気持ち悪い」と何気なく
言ったんだけど、それがすごく恥ずかしくて、嫌だった。
たぶん何も言い返せずに、ただ黙ってたと思う。
 
今となってはもう、別々に住んでいるし
妹が自閉症だから自分は不幸だとか普通とは違うとかそこまで
深刻に思わないけど、成長する過程で一番影響を受けたと思う。
そして、これからも、やっぱり家族だから気にかけていくだろう。
友人の母が、身内に自閉症の子どもがいて、近々本を出版される。
それに触発されたのかなんなのか、妹のことを書いてみたくなった。
世界で一番大好きで、一番大嫌い(だった)妹について
極力シンプルに、正直に書こうと思う。

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