生まれてこのかた【生きることは掻きむしること】と思い続けてきたアトピッ子のボクが、ツルツルピカピカの肌を取り戻すことができたストーリー(2)
ごはんと海苔とうめぼしとか・・・
でも、当時を振り返ると「アトピーが良くなってきたな、、、良い調子だな」とか、感じている余裕はまったくなかったんです。
なぜなら、当時は、その日その日を食べてゆくことに精一杯だったし、お金にならない企画書を書き続けることで頭がいっぱいだったし、昼間は肉体労働もしなきゃいけなかったし、それに・・・・
アトピーとのつきあいは一生なんだろうなぁ
・・・と、ある意味、あきらめというか、そういう覚悟で、割り切っていたからです。
ある日、突然気がついたんです。
でも、粗食の生活、そして、自分がかゆくなる前に汗や汚れをじゃぶじゃぶと水洗い、「肌水」とか「ベビーローション」などで保湿、そして、あまりに我慢が出来なかったら「ウナコーワA」(これもステロイド系ですが強烈にかゆみを取り去ってくれます。しかし、傷口があると死ぬようにしみます。でも、かゆくて掻きむしるよりマシです)という薬を塗り、早め早めにケアすることを心がけていたら、、、、、
ある日、自分の体質が変わっていたことに気がつきました。
そう、アトピッ子にしか通じないかも知れませんが、汗をかいてもアトピっこ独特の、あの、へんな汗のかき方をしなくなってたし、薬を塗る頻度も少なくなっていったんです。
でも、汗をかいたらすぐ水で洗う、保湿を心がける、あまり高カロリーなものは口にしない(っていうか、しばらく贅沢はできなかったし)という生活習慣はあいかわらず続たまんまでした。
ハワイ留学とアトピー
ちょっと話しは逸れますが、ボクは高校を卒業してすぐにハワイに留学した経験があるんですが、実は、その留学している約1年間は、「アトピーは嘘のように消えた」という経験も持っています。
「海はカラダに良い」とはよく言われていますね。
でも、最初は全身のアトピーの部分が痛くて痛くて、仕方なかったんですけれど(一度、水の中になれちゃえばなんとかなる…)あっという間に跡形もなくなった体験は、ボク自身が信じられませんでした。
でも、最初は全身のアトピーの部分が痛くて痛くて、仕方なかったんですけれど(一度、水の中になれちゃえばなんとかなる…)あっという間に跡形もなくなった体験は、ボク自身が信じられませんでした。
なぜだ?
決定的に「これで治ったんだ!」という理由は今もってわからないけれども、考えられるのは、食事(これも粗食でしたね)、湿気、気温、あと海によく入っていた、、、、という、一言で言えば、「環境の変化」以外は考えられないわけです。
しかし、帰国後、またすぐにボクのアトピーは何事もなく再発しました。
そう、何不自由することがない実家に戻り、大学生活を送ったからです。
そう考えると皮肉なモノです。
母がボクの栄養を気づかい、おいしいごちそうを作ってくれればくれるほど、ボクのアトピーは悪くなっていたのかもしれないのだから…。
母がボクの栄養を気づかい、おいしいごちそうを作ってくれればくれるほど、ボクのアトピーは悪くなっていたのかもしれないのだから…。
話を戻しますね(閑話休題)
- - -
今、ボクの肌はとてもきれいです。
でも、正直に書きます。
季節の変わり目になると、頭の中にカサブタができちゃうほどカユいときがあります。そして、たまに猛烈に痒くなるときだってあるし、たまにモーレツに掻いちゃいます。
でも、掻いて良い場所は「ここだけ」と自分の中で限定する場所を設定しています。
「そこ以外は絶対に掻かない」
「そこ以外は絶対に掻かない」
※どこか1箇所は犠牲にしても良いから、
他の場所は絶対に掻かない…というアプローチ
という強い意志を持って生きているのですw
アトピー克服と禁煙プロセスの関係性
こう書くと、アトピー治癒は禁煙のプロセスと似ているのかも知れません。
愛煙家が禁煙生活を続けていった場合、何年経っても「タバコ吸いてぇー」と猛烈な衝動に駆られたり、タバコを吸っている夢をみるように…
アトピー治療を心がけている人間も・・・
「あぁ、ムチムチかゆくなってきた。今、思いっきり掻きむしったら、さぞかし気持ちいーだろーなー♪」
・・・という呪縛から解放されることはないような気がします。
余談ですが、カユいときに掻きむしる
「その瞬間」は何よりの快感にも勝ります。
ということで、えぇ、断言します。
アトピー治療には「強い精神力」も必要なのです。
たまたまボクは、
・・・掻いたら後で皮膚がツレて痛くて身体が動かなくなる → 肉体労働もできず、食べることすらできなくなる → なんのために田舎から上京してきたんだと自己嫌悪に襲われノイローゼになる → だから最低限、アトピーのケアだけはしなきゃ → あぁ、明日も肉体労働だ・・・
という生活と、粗食の食生活を続けていたら、ほとんどヒフの薬を必要としない身体を取り戻すことができました。
しかし、時折襲ってくるカユさ対策のために、今でも「キンカン」は常備しているし、シャワーの後は必ず「肌水」や「クリーム状のピンクのベビーローション」をつけるというケアは怠りません。
なぜなら、もう二度とあのカユさでノイローゼになるような身体にはなりたくない!と思うから。
まとめます。
※アトピーで悩んでおられる方が、もしこれを読んでいたら、騙されたと思ってこれだけはしてみてください。
まず、
・「この皮膚は治る」と信じましょう。
そして、痒くなったら掻く前に…
・「このひと掻きが、この後数ヶ月、自分を痒さのスパイラルへ落とし込むんだ」と自覚して、覚悟してから、掻きましょう。(せめて「掻いてもイイと決めたどこか1箇所」にしましょう。)
そして、言われ尽くされてますが
・石けんは使わず(ぬるま湯などで身体を洗い)清潔を心がけ、ネイルケアの意識など捨てろ。爪は深爪ギリギリまで切るべし!
そして最後に、、、
・食生活を見直しましょう・・・っていうか、
だらだら喰うのはヤメましょう。
食生活を見直せば必ず体質が変わるんです。
ボクのカラダが証明しています。
そして、今、食べようとしている食事を、たとえ抜いたとしても、死ぬわけじゃーないw
こんなに豊かな食生活を送っているのは、世界中見まわしたって数えるぐらいの先進諸国でしかないんだし、ほとんどが質素な食生活を送っているということを考えれば、そんなに辛いことでもないはずです。
ーーー少なくともボクはそう自分に言い聞かせた。(※まぁ、食うものが買えなかっただけなんだけれどね)
ーーー少なくともボクはそう自分に言い聞かせた。(※まぁ、食うものが買えなかっただけなんだけれどね)
おことわり
冒頭でも書いてあるように、これはボクのケースであり、ボクは医者でも栄養学者でもセラピストでもないということを、最後の最後にもう一度お断りしておきます。
また、今のボクは、おかげさまで「食べることが唯一の楽しみ」と言っても過言じゃないほど、おいしいものを食べられるような暮らしを手に入れたし、それを満喫できるカラダも手に入れました、ということも最後に記します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
もし宜しければ、この次に、ボクがアトピーケアで使用した薬と、その使い方についてお話しします。
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