父方の祖先のこと

誰かが書き留めておかないと、オホーツク海に流されそうなストーリー。

歴史の記されている石碑に曰く、
平清盛第16代伐子徳川幕府より名字帯刀しAQと名乗ると。
仙台藩の五代家の一つ奉行職3千石の加増があったのは、参勤交代のコスト削減を褒められて。
父の祖父は幕末生まれくらいか。一人っ子長男。家督相続のため結婚し男の子ができたらすぐに、好きだった幼馴染と駆け落ち。室蘭でニシンを捕る船をいくつか持って網元をやっていたそうだ。
残った正妻は、お世継ぎ残して実家に帰り、私のお祖父ちゃんは8歳で家出。
東京でお巡りさんに軍需工場の職を世話してもらい、成人して工場主として独立。笑いが止まらないぐらいバブリーな日々。子宝に恵まれず、戸籍上は12人と離婚、結婚を繰り返している。
結局、授かったのは、お妾さんでも正妻でもなく、当時のお女中。無事出産され、認知されて養子に。正式な跡継ぎ。私の父だ。
当時の正妻が追い出したもと妻または妾を、自分の実の母だと信じ、別宅で暮らすようになった。母子のつかの間の楽しい時間。
不憫に思って甘やかす父親。
間も無く終戦の頃でも、服も靴もテーラーが自宅に来るオーダーメード。お買い物もお金も縁のないおぼっちゃまぐらし。 
たまに、室蘭からお祖父ちゃんがきては
数十万円の単位でお金をせびって、お酒を飲んで孫をかまってくれる。

やがて、終戦。
別宅にいる間に全てが焼け野原。




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