バンドをやっていた時のこと、音楽遍歴、あれこれ・その8

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後編: バンドをやっていた時のこと、音楽遍歴、あれこれ・一旦終了

 こうして、活動が軌道に乗ったかと思われたが、その直後から、別の問題が生じてきた。

 一つには、理由よくわからないが、バンドリーダーと練習会場に使っていた喫茶店の店主との関係がなぜか悪化したことである。そのため、練習会場として使っていた喫茶店からは撤退せざるを得なくなった。

 前述のとおり、喫茶店で練習できるというのは練習環境としては恵まれていたが、そういう状況というのは長続きするものではない。普通のバンドというのは、皆でお金を出し合ってスタジオを借りて練習するのだから、我々のように善意で喫茶店をお借りでき、しかも、料金は不要というのはあまりにも恵まれすぎていた。

 では、我々もスタジオを借りればいいかというと、どうもバンドリーダーは性格的にそういった借り物が嫌いだったようで、結局、その後、バンドリーダーの勤務先の工場内で練習をするようになった。本来、こういうのは会社の許可を得なければいけないのだが、バンドリーダーは会社の勤続年数も長く、その顔を利かして工場を使い出したようで、会社側も黙認状態であった。先の喫茶店と比べれば、練習会場としてはあまり恵まれたとはいえないが、それでも、周囲に気兼ねすることなく練習できただけマシであった。

 こうして練習会場は確保できたが、もう一つ、バンドはそれ以上に大きな問題に直面することとなった。バンド内の人間関係の乱れである。

 具体的に言うと、女性メンバーBと私の先輩とが個人的に仲良くなってしまったのである。何分にも若い男女のことであり、単に仲良くなるだけなら普通にありえることである。である。ところが、練習は主に夜にやっていたのだが、練習後に二人だけでどこかに出かけ、女性Bの帰りが遅い、ということが頻発したようだ。

 そして、そのことで女性Bの両親からバンドリーダーにクレームが付いた。本質的には当事者間の問題であり、バンドには関係ないのであるが、女性Bの両親から見れば、バンドの練習後に娘が帰ってこないとなれば、バンドを悪者にするのも当然である。

 結局、そのクレームが治まらず、当事者も改めなかったので、やむなく、リーダーは先輩を解雇した。その一方、理由はわからないが、なぜか女性Bは残し、女性Bをボーカルの中心とするバンドにしたのである。しかし、たちが悪い

ことに、今度は女性Bと、もう一人のギターの人とが仲良くなってしまい、先ほどと同じこと、すなわち、練習後に二人だけでどこかに行ってしまう、ということを繰り返したのである。

 今思えば、どうも女性Bは男好きだったようだ(なぜか私へのアプローチは無かったが)。そして、同じように女性Bの両親から苦情が入ったようで、このような状況の中、バンドリーダーはこのバンドはこれ以上続けられないと判断し、決断し、結成からわずか10ヶ月、バンドの解散を決断したのである。解散の際、リーダーは「次やるときは、女は絶対に入れない」と言っていた。差別的な意味ではなく、バンド内の人間関係を清浄に保ちたいためであった。

 バンド解散から半年の間を空けて、リーダーは新しいバンドを立ち上げることとなり、リーダー、私、そして、リーダーが以前から知っている人をギターに迎え(先ほどのもう一人のギターの人とは別人)、新バンドを立上げた。

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バンドをやっていた時のこと、音楽遍歴、あれこれ・一旦終了

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