兄の結婚式で泣きすぎて司会の人を困らせた話【第4話】

前話: 兄の結婚式で泣きすぎて司会の人を困らせた話【第3話】

愛されていた日々


いままでずっと5才離れた兄の話ばかりしてきましたが

理由は2つあります。


1つは今回結婚した兄が5才離れた兄だったからというのと


もう1つは私と兄が同じ部屋で(私が)20才になるまで

一緒に暮らしていたということです。



小さい頃の私には同じ部屋ということの”意味”をあまり理解していませんでしたが、今思うと「あり得ないこと」だとわかるのです。



私が中学受験の時に兄は遊んでいた


私が部活をしていた時に兄は大学受験だった


私が人生を彷徨っていた時に兄は海外を彷徨っていた(笑)


最後とは関係ありませんが一緒の部屋というのは

相手がどういった状況であれ一人になれず


電気を付けていいタイミングも

目覚ましを鳴らすタイミングも

相手の都合で変化したり


彼女と電話する時も家に呼ぶ時も

怒っている時も泣いている時も


ずっと同じ空間にいなければならないのです。


私が大学受験の時に兄が隣でテレビゲームをしているのには

本当に悩まされました(苦笑)


普通に帰ってきて部屋に入ると知らない女性が

私のベットで寝ていることもありました(失笑)


「健やかなるときも、病めるときも~」
といった生活でした。

ちなみに、一番上の7才離れた兄はすぐに2人の弟と別の部屋を希望していたそうです(笑)

まあ、それが普通なのだと思いますが。



おそらく兄のことをもっとも知っているのは

私なんじゃないかなとも思います。



小学校へ自転車で2人乗りで通って


中学校へは同じ電車で登校して


高校の時には水着の女性が見たいと2人でOOOランドに行って


大学の時には2人でスノボーに行って


家族旅行なのに2人で家族と別の場所に行くし


パチスロ覚えたのも兄貴


ロッククライミングに通ったのも兄貴


バイクが好きになったのも兄貴



俺の人生の半分を兄貴と過ごした気分だよ





・・・・





そんな兄貴も結婚か。

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