一回り年下のアメリカ人と、電撃国際結婚しちゃいました。

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私が国際結婚をして日本で暮らすうちに実感したことです。
悪気がないことはわかっているのだけど、色々考えさせられました。
悪意がなければ、何を言ってもいいのか?

蔑むことも差別ですが、私はちやほやすることもある意味差別だと思う。
「ハーフちゃんだから可愛いね」→どんな子供も可愛いよね?
「外国人が旦那さんでうらやましい」→国籍関係ないよね?

外国人というだけでちやほやしてしまう、という状態をいい加減抜けだして
本当の意味で「グローバルな」日本になれたらいいなぁと思うのは
私だけでしょうか?
私は「グローバル」というのは、どんな人間でも国籍関係なく
受け入れ、認め、対等につきあえるということだと思います。
どうして日本人は外国人に対して「躁」か「鬱」の反応しか出来ないんだろ?

相手がどんな国の、どんな立場の人でも、同じ人間として
思いやりを持って接する、そんな人間に私はなりたいと思っています。
皆さんは、どうですか?




もしあなたが外国人と友達になる機会があったなら、
ぜひ対等なひとりの人間として、向き合ってあげて欲しい。
「ガイジン」なんて言わず、あなたが日本人の友達にするように
普通に接してあげて欲しい。



夫婦は一対の鏡。


国際結婚は本当に問題が立ちはだかることが多いですが、
私にとっては「自分のたましいを磨くチャンス」だと思うようにしてます。

彼とぶつかるなか、自分がこんなに嫌なやつだったなんて
知らなかったと唖然とするくらい感情が吹き出して来て、
見たくない醜い自分がたくさん出て来ました。

夫婦は一対の鏡だと思うんです。
旦那さんといると、どうしても自分自身と向き合わざるを得なくなってくる。

相手の「嫌だな」と思うところは、自分が持っている見たくない部分だったり
相手の「素敵だな」と思うところは、自分が知らずに持っている
美しい部分だったりすると思うんです。

だから、旦那さんの「ここが嫌い」って思ったら
それは自分の嫌な部分で、旦那さんは鏡としてそれを見せてくれている

と思うようにしています。
そして、素敵だと思ったら、それを口に出して伝えるようにしています。

彼の素晴らしいところは、底なしに広い心と、誰にでもとても優しく
親切であるところ。争いを好まず、自分が引けるところはすぐに引く。
頑固さはまったくなく、素直で、いい考えはすぐに受け入れる柔軟さがある。
そして、人の素敵なところを見つけて褒めることがとてもうまい。

私は彼の笑顔を見ることがとても好きで、いつもGoofyなことをして
彼を笑わせてる。彼が笑うと、私も楽しいから。
彼がいつも褒めてくれるから、私も彼の素敵なところを見つけて褒める。
彼がなかなか怒らないから、自分だけ怒ってることが馬鹿らしくなってくる。
そんな風に暮らしていて、やっぱり夫婦は鏡なんだなと思うようになりました。

私達は先日、結婚5周年を迎えました。
彼の純粋さ、素直さ、人の良さが、私にこう思わせるのです。

醜い部分を直し、より善い人間になりたい。


そう思えるのは、彼だから。
"鏡"の旦那さんに今は日々感謝しています。



大黒柱


ところで、うちでは私が大黒柱です。
娘と旦那さんを養っています。

日本で暮らす国際結婚の場合、
やはり日本人の方が稼がないといけない場合が多いです。
私は結婚する際には、最初から養う覚悟がありました。
子供が生まれたら、育児をしてもらえばいいと思っていました。

こんな考え方はまだまだ一般的ではなく、眉をひそめられることもあります。
大変だね、なんて同情されることもあります。

でも、私は稼げる方が稼げばいいと思うし、男が働いて女は家にいる、という
日本的な固定観念はもう古いんじゃないでしょうか?
夫婦双方が納得していることであれば、私はどんな形でも良いと思います。
要は家族というチームで考えた時に、編成は臨機応変に出来たほうが
お互い、柔軟性がある人生になって面白いかなと思います。

私の旦那さんは日本では「甲斐性ない人」かもしれません。
でも、私にとっては年収一億円稼ぐ男性よりもずっと魅力的で、
一生を添い遂げるのはこの人以外にはいないだろうなぁって思っています。
たぶん持ち金がゼロになっても、一緒にがんばるでしょう。

不思議なんですよね。人それぞれの見方によって、
私は「ルーザー」でもあり「ウィナー」でもある
ようなんです。
あるお金持ちの女性に言われました。
「旦那さん仕事してないんだって?大変だね、可哀想。どうすんのそれ?
 あなた、育児も仕事もしてるんでしょ?私にはとても出来ないわぁ」
ある独身女性に言われました。
「かっこいい旦那さんがいて、かわいい子供もいて、トミーは勝ち組だね」。

色んな人が好奇の目で色んなことを言いますが、私は自分の人生楽しいです。
国際結婚は新しい国に住んだり、普通ではない状況になることが多いし、
内面でも環境でも変化がたくさんあるので、個人的にはそれが楽しいです。

はたから見れば無謀な結婚だったし、喧嘩もたくさんしたけど、
5年経った今では、それを乗り越えたことで、お互いがどんな人間か
よく理解しあっていて、信頼関係が強固に築かれたように思います。


新しい挑戦


実は、来年くらいに渡米する予定でいます。
私は日本でやりたかったことをし、望みもすべて叶いました。
ずっとアメリカに帰りたいと言っていた彼を、色んな理由で引き止めていました。
でも今度は、彼にやりたいことを見つけて欲しいし、その助けになりたい。
旦那さんは「今度は僕が君たちの面倒を見る番だ」と張り切っています。

私は、日本でのすべてのキャリアも人間関係も捨てて、
彼についていくことになります。本当にまたゼロからのスタート。

人生、全部一回捨てるなんて経験、あんまり出来ないですよね?

もちろん不安もありますが、また新しい挑戦をさせてくれる
国際結婚って面白いなぁと思います。
大変なこともたくさんあるんだろうし、カルチャーショックもあるでしょう。
でも女性は強いし、順応力もあるので、自分もきっと大丈夫だろうと思ってます。

最近、里田まいさんが旦那さんとアメリカに旅立ちましたね。
そのときブログに書いていた言葉が、私の今の心情そのままだったので、
最後に、引用させて頂こうと思います。


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