無職だった僕がまとめブログを始めて年収2500万まで上り詰めた話

小さな広告営業の会社で一サラリーマンとして働いていただけの僕が、会社を辞めてから2ちゃんねるのまとめブログをはじめたことで現在年収2500万円を稼ぎ出すことができるようになった話です。

高校卒業、就職へ

2009年に福岡県の高校を卒業した僕はそのまま地元の社員80人ほどの広告営業を営む会社に就職していた。大学に行くより就職したほうがいいと意気込んで就職活動をしてみたものの偏差値50ほどの高校の高卒で何の資格も特技もないごくごく普通の人間を面接してくれるところなんて、小さな会社しかなかった。結局広告営業の会社だけしか内定がもらえなくて渋々入社することになった。同期はたったの5人だった。
仕事内容は簡単だ。お客様に電話をかける、広告営業のためのセールストークをする。以上。最初はなれなくて戸惑ったり失敗してばかりだったが、何百件も電話をかけるうちにスムーズにできるようになった。しかし、しばらく仕事を続けてみて気付いたことが2つあった。
まず一つ目、この仕事は精神的に疲れる。座り仕事なので、体力的には楽なのだが、1日に何百件も電話をかけるでけっこう精神的に辛いものがあった。そしてもう一つ、この会社は人材を使い捨てる職場であるということ。広告営業とかっこいいうたい文句で人を引き寄せてはいるものの、実態はただのテレアポであり、人を騙してでも契約をとるのが自社の利益になる反社会的な会社だった。その事業内容と集まる人材の質の悪さも相まって職場の雰囲気は最悪。このままここで働き続けても未来はないな、そう感じ始めていた。
僕が当時所属していた部署の部長は無能のくせに極めて高圧的で、何か不満があればすぐに怒鳴り散らす。正直言って息が詰まる職場だった。そのうえ仕事はつまらないし、はっきり言ってもう辞めたいという気持ちが膨らんでいた。
稼ぐあてもないが、辞めないとストレスでつぶれてしまいかねない、そう判断した僕はある日ついに部長に辞表を出し、会社を辞めた。
そのときはただ会社を辞めた解放感に包まれていただけだった。

ニート生活の始まり

会社を辞めて1日2日は嬉しくて、仕事から解放された喜びをかみ締めながら布団でごろごろしていた。しかしやはりしばらく経つと現実が僕を襲ってくる。

親には会社を辞めたことはいっていないけど、いつかはばれるだろう。生活費も貯金が50万ほどあるだけで、このままではいつか底をつくので早急になんとかしなくては。
なんとなくぼーっとしながら、目の前にあるPCで儲ける方法を調べてみた。色々なキーワードで探して行くうちに、何度も「アフィリエイト」という言葉にぶつかった。アフィリエイトか・・・と僕は思った。

実は僕はアフィリエイトを高校生の時に始めていた。確か当時は気軽にお小遣い稼ぎをしたくて始めたんだっけ。久々にアフィリエイトの管理画面にログインしてみると、今月の収益3円。これは無理だと判断した。月3円しかお金が入らないなんてパソコンの電気代も払えない。
そう思いながら、一応パソコンで検索作業を続けたところ、ある一文が目に入った。


「アフィリエイトで儲けるのは2ちゃんねるまとめブログが最強だと言う理由」


そのブログの記事を読んでみると、筆者はもともと様々なウェブサイトを作成してアフィを貼り、儲けようと試行錯誤し、最後にまとめブログにたどりついて稼げるようになったという。
さらに読み進めていくと、なぜまとめブログが儲かりやすいかという理由は2点に集約されていた。第1に面白いから。2ちゃんねるという掲示板には多数の人が集まっていて絶えず雑談をしているから、ネタがつきない。面白くないスレが立っても淘汰されるから、残っている面白いもののみまとめに取りあげればさらに面白さが凝縮される。第2に他人のレスを使えるから検索に強い。自分で文章を書く場合には書ける量にどうしても限界があるし、面白さも限定される。しかし、まとめブログ専用のツールを使えば、クリックするだけでレスを載せるか、載せないか選べて作業があっという間に終わる。
言われてみれば尤もな指摘だ。まとめブログの管理人になればいいのか・・・そう思った僕であったが、しかし一方で本当に稼ぐことが出来るのだろうかという不安もあった。気になった僕は検索し続けたが、ネットで得られる情報はほとんど眉唾のようなものばかり。


このまま闇雲に探しても埒が明かない。そう思った僕は収益を推定計算してみることにした。自分がアフィブログを運営していた経験から、痛いニュースという大手まとめブログの収益を算出した。

その結果、痛いニュースは年収1.2億円稼いでいるという答えがでてきた。あまりに大きな数字に結果を疑わずにはいられなかったが、どう計算しても年収4千万以上は堅いようだ。

次に有名ブログ以外の収益計算もしてみることにした。その結果PV(ページビュー)が少ないところはほとんど儲かっていないことがわかった。

大手とそれら弱小ブログの違いはなんだろう。

ごく一部のまとめが会社員以上に稼いでいる。PVが多いところと少ないところの違いはなんだろう。運営期間に注目した。ハム速や痛いニュースは長いこと運営しているので、リピーターがついていると予測し、運営期間とPVは比例すると言う仮説を立てた。データを集め、エクセルでグラフを作ると綺麗な右肩上がりができた。やはり長く運営すればするほどPVが増えるのだ。
さて問題はどれだけの期間、運営すれば人並みに儲かるようになるのかということだ。無職である以上、極力早く収入を得ないと。この推定を誤るととんでもないことになるので血眼になってデータを集める。一日の更新数も関係しているはずだと新たな仮説も加えてエクセルで数値を加工してみる。統計学の知識はよく分からないが、なんとなく良さそうな数値が出た。
夢中になって6時間ほどトイレにも行かずに調べていたら、大体1年運営すれば、月収100万に達するという見立てができた。にわかには信じられない話ではあるけれど、どうやってもそうなりそうだ。


「いける!これはいける!」
確信が持てた。これで人生大逆転だ!無職が一気に年収1千万になってまとめブログ成金になってやる!

まとめブログの開始

リサーチの次は行動あるのみ。まとめブログは毎日見ていたものの、作り方が分からないのでまずは作り方を調べた。数時間かけて幾多もあるまとめを改めて調べていくとさまざまな共通点が見つかったため、それをもとにまとめブログを開始することにした。
とはいえ、ブログのデザインがデフォルトのままなので見栄えがしょぼい。せめてTOP画を設定しようとしたが、どうやるのか分からない。タイトルの文字を大きくするのは、なんとなく勘で数値を上から順番に変えていったらいつかは当たるだろうと考え、やってみたら、もうできたことには疲労困憊。数値なんて無限に使われているのだ。
このやり方じゃダメだと、また検索を使って調べると、どうやらプログラミング言語のようなものを勉強する必要があることが分かった。正直勉強は嫌だったが、仕方ない。初心者用の薄い本から中級者、上級者の分厚い辞書のような本までAmazonで本を3冊買った。
本を1冊読み終える頃には、それまでチンプンカンプンだったタグ画面が完璧に理解できるようになり、意味不明な文字の羅列に隠された論理が読み解けるようになった瞬間には感動を覚えた。TOP画も設定できるようになり、その後、中級、上級と本を進めるうちにブログの幅を広げたり、部分的に色を変えたり、スクロールするとついてくる追従広告まで設置できるまでに。
こうして、綺麗なデザインを完成させてからはどんどんスレをまとめていった。作業はごく簡単でわずらわしい人間関係や無駄な通勤時間がなく、ただPCを触っているだけ。体力を消費しないので、全く疲れないし、どんどんまとめて記事にしていった。

全く儲からなかった時期の話

とりあえず、ブログを開設することができ、記事をまとめていった僕は毎日広告の収益画面をチェックしていた。スズメの涙ほどの金額だったが数値の少しの動きに一喜一憂した。そして1ヶ月目の収益を恐る恐る確認すると4千円だった。
少ない。はじめからうまくいくわけはないと思っていたが、ここまで少ないとは。朝から夜遅くまで頑張って働いたし、一日も休みはなかった。普通の会社員が休みで遊んでいるときも更新し続けたのに、4千円。
時給換算すると11円だった。計算してみてバカらしくなった。とにかくすでに会社を辞めて無職という身分であるにもかかわらず、収入が無いに等しいというのはプレッシャーになった。家賃5万5千円なので、どんどん貯金は減っていく。食費も込みで考えたら、月10万は稼がないとやっていけないのに、4千円。ビジネスの世界の厳しさを目の当たりにした。

しかし、新卒で会社を入って一年も経たずに辞めてしまい、いまさら再就職などとても無理だろう。こうなったらまとめブログを更新するより他に手はない。そう判断した僕は寝食を惜しんでまとめブログを更新し続けた。

そして2ヶ月目、5千円。わずかながら増えたが話にならない金額だった。あれだけ頑張ったのに。様々な邪推が脳裏をよぎる。しかし、大手はPVも多く、稼いでいる。自分も長く続ければきっとあそこまで成りあがれるはずだ。わずかな希望を抱き、更新を続けた。
そして月日がたち、5ヶ月目。月末に計算したら突然4万に到達していた。収益がポーンと増えたのは検索からの流入が増えたからだった。4カ月ほど経つと、サイトの評価が上がって、検索でひっかかりやすくなるらしい。4万という数値は嬉しかったが、まだまだ生活していける水準にはない。その後、急上昇するかと思いきや、そんなことはなく、微増にとどまった。

事前の計算だと5カ月目には月30万ほど儲かっている計算だったのに現実は4万。明らかに読みが甘かった。PVが思ったより伸びなかったのが原因だ。6ヶ月目の収益も5ヶ月目と変わらず。精神は完全にまいっていた。もともと楽観的なほうだが、どうあがいてもうまくいかないビジネスに完全に失望し、自分の能力の低さを恨んだ。会社の同期はまだ辛い思いをしても歯を食いしばって働いているのに自分だけ楽な道に逃げた。間違っていたのだろうか。

それでももはやこの道しかないと思い、更新を続けた。すると7ヶ月目に変化が起きた。なんと収益が10万に増えたのだ!

嬉しかった。ツイッターのフォロワーが増えて、いくつかの記事が大量リツイートされ、はてなブックマークもつき、アクセスが大幅に流れてきたことが原因だった。10万あれば、少し貯金できる。ここまで全体でみれば右肩上がりで増えている。この調子で増えてくれれば、当初の見積もりからは大幅に減るが、なんとか生活していけるのではないか。
そして8ヶ月目にはなんと!収益が30万円を超えた!やっと波に乗ることが出来たと思った。99%の人が月1000円もいかないというアフィリエイトで人並みに稼ぐ域に到達したのだ。

とにかく仕事が楽しい。儲けた金が100%自分のものになる。更新すればするほどPVが伸び、収益の管理画面の数値がどんどん増えていく。ゲーム感覚だった。取らぬ狸の皮算用かもしれないと思いつつも、様々な前提で電卓をたたきまくりエクセルでシミュレーションし、今後の収益がどこまで増えるのか予測した。儲かる!もっといける!

ぼろ儲け!

9ヶ月目はある方法を試したことで収益が110万になり、物凄く驚いた。この後も、右肩上がりで収益は増え続けた。まとめブログは記事が増えれば増えるほど、検索からの流入が増え、また長く続ければ続けるほどリピーターがつき、PVは増えていく。儲からない時期は相当辛いが、一度限界点を超えてしまえば収入的にも精神的にもかなり楽になる。

月収110万に到達し、さらにまだまだ収益が増える見込みがあるので、PCを最新のものに買い替え、macも手に入れた。スマホも最新のものにし、それまで貧乏だった生活は一転。もう金が使いきれない状態になっていた。PCとスマホは合わせて15万ほどで、どんなに高級なものを食べても食費は数万円。月110万なんて使いきれない。もう笑いがとまらなかった。

その後は順調に推移した。10ヶ月目、170万、11カ月目、165万、12カ月目、110万と大体100から200の間を行ったりきたり。途中、Google検索でアップデートが行われ、検索からの流入が減って落ち込んだりもした時期もあったが、まだまだ先行きは明るかった。

そうなると気になってくるのが税金だ。節税対策はどうしたらいいか調べたところ、法人化したほうがいいという結論にいたった。かくして僕は株式会社を設立し、そこの社長になるという決断をした。

その後税理士や司法書士と連絡をとり、見事会社を設立した僕は会社を設立した後も順調に事業を進めることができ、月収は100万後半を推移するようになっていた。はっきり言って最初の状態からは比べ物にならないほど稼ぐことができていたのだ。PCを触るだけで月100万以上稼げるなんて本当に夢のようだと思った。

少し前まではニートであり、会社でこき使われていた僕がここまで稼げるようになるとは自分でも驚いている。年収レベルで言えば一流企業の役員クラス。それも熾烈な出世競争に勝ち抜き、50代60代でやっと到達する年収にいとも簡単に、事業をはじめてから数年で達することができた。もう一生就職することはないだろう。貯金もかなりできた。毎月使いきれないほどのキャッシュが口座に振り込まれる。
こうして僕は月に200万以上、つまり年収にして約2500万円以上を稼ぐことができるようになった。始めは何度も挫折しかけ、一時期は死のうかとまで考えていた僕がここまで上り詰めることができるなんて思っても見なかった。

そして僕は最近まとめブログ管理人になって成功するにいたるまでの詳しいノウハウを書いた本を出版した。本のタイトルは「まとめブログ成金~アフィリエイトで年収2500万稼ぐようになった僕の方法を伝授します~」 。価格は1250円で、アマゾンで購入することができる(http://www.amazon.co.jp/dp/B00HRJCCJO)。僕のストーリーを読んで少しでもまとめブログの運営に興味がある人、まとめブログで一攫千金を狙いたい人にはぜひお勧めしたい一冊である。

ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者の原田 弾さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。