お客様は神様ではない

お客様は神様。
これは日本の常識。
でも世界の非常識。
ニューヨークに来てすぐ違和感を感じたのは、
客であるこっちの方が気を使わされる感じ、
基本店員めっちゃ愛想悪いし、
スタバの店員も歌いながらコーヒーつくるし、
レストランの厨房とかレゲェ爆音で楽しそうだし。
そう、ここではお客様は神様でもなんでもない。
そんなことより自分の楽しさの方が全然大事なのだ。
最近自分の感覚も少しずつ変わってきている。
仕事でも好き嫌いを結構持ち込んでいる。
そこには、「自分の人生の時間をどこに使おうか?」
「自分の大切な時間を誰に使おうか?」
そんな意識が自然と働いている。
今の俺はお客様を神様だなんて少しも思っていない。
好きな人や困っている人にはとことん尽くしたい、
でもいくらお金持っている人でも、
いくら自分にとって得しそうなお客さんでも、
一緒にいて気分の悪い人、偉そうな人には
あまり時間を使っていない。
そこには「お客様が神様」という感覚は微塵もなく、
自分の大切な時間を投資している、という感覚がある。
日本の素晴らしさは、
自分より他人を優先できるところ。
これは自分のことで精一杯な他国が真似できない、
日本人が誇るべき素晴らしい国民性である。
人類の未来系であることは間違いない。
しかしこの特性には負の面もある。
例えば、世界との交渉。
はっきりいって世界人は日本人と比べると
あきらかに自己中。そのため、
最近の外交問題もそうだし、
ビジネスでの交渉とかでも、
自己中な彼らに押されるケースがよくある、
まぁこれは自分を含め、
日本人一人ひとりが世界の性格を知り
場慣れしていけばなんとかなる。
一番の問題は、
自分より他を優先する文化が、
日本の「働き方」にまで染み付いてしまったことだ。
これこそ、日本の常識、世界の非常識である、
自分を犠牲にして会社に尽くす、ということである。
会社に尽くす、ことが、会社のお客様に尽くす、
ということになり、その結果として
「お客様は神様です」となっている。
しかしそれでも我慢すれば報われた、
高度成長期のレールが壊れた今、
会社に忠誠を尽くし「お客様は神様」という
考え方は多くの日本人をただただ苦しめている。
それが毎年の自殺率の高さにもつながっている。
お客様つってもたかが同じ人間である。
好きな人には思いっきり尽くせばいいし、
好きじゃない人には時間なんて使わなくていい。
一度っきりの人生、
自分の時間をどこに使うか
自分の時間をだれに使うか
もっと自分を大事にしていい時代に
入ったのではないだろうか。

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