惹かれる

どうしてか、自分でも全くわからない。どうしてここまで、あの物語に惹かれるのか。
FINAL FANTASY XIII
ネットとか友達の話では、あまり評判はよくない。それは仕方ない。人はそれぞれ感性が違うんだから。
それでも僕にとっては本当に大切で、たまらなく愛しい物語なんだ。

このゲームに始めて触れたのは、2013年の11月だったと思う。確か、「LIGHTNING RETURNS  FINAL FANTASY XIII」が発売した頃だった。そのころの僕は大学4年で、卒業まであと4ヶ月。就職活動が上手くいかずに内定先が決まらず、焦りと不安と絶望に苛まれて、本気で自殺を考えていたくらいだった。
そんな自分が嫌いだったけど、嫌いになろうと好きになろうと、状況が変わることはなく、また絶望の方向に向かってあるいてしまう。そしてまた、自分が嫌いになっていく。
そんな時に現実逃避がてら、昔から気になっていたからという理由で始めたのが「FINAL FANTASY XIII」。
はじめは、全然内容がつかめなかった。
なぜかというと、この物語が批判を受けた理由のひとつに専門用語が多すぎることがあったから。
でも現実逃避が目的だったから、プレイし続けた。
それが、現実逃避ではなくなったのはプレイし始めて3日目くらい。
純粋に物語に惚れ込んでいた。そして、その物語、物語の中の登場人物の成長がたまらなく愛しくなっていた。
ファルシという神の機械に、彼女達が世界中の敵に位置付けられ、絶望のなかであがきながら、もがきながら、ぶつかり合いながらも希望を見出して成長していく姿に憧れさえ抱いた。
そして、彼女の言葉が僕を前に進ませる。

「出来る出来ないの話じゃない、やるしかなければやるだけだ」
「迷って立ち止まったら、絶望に追いつかれる」

これらの言葉を聞いた時の僕は、いろんな不安に押しつぶされて、もはや迷って悩んで未来を怖がっている自分が可愛いと思っていたんだと思う。
でも、気づいた。迷うことや悩むことは、自分にとっては意味がない。彼女が気づかせてくれた。
だから、迷うことをやめた。前に進んだ。そして、内定をとった。希望は前を向いている人間にだけ訪れるって確信した。
彼女達は、現実にはいない。でも、僕が惚れ込んだあの物語のなかに確かに生きている。希望をもって。
だから僕も生きていく。希望をもって。
絶望のなかから希望を見出す、希望の物語「FINAL FANTASY XIII」。

この物語は、僕と菅原紗由理さんを繋いだ物語でもある。この物語の主題歌である「君がいるから」は、僕の迷いを払拭してくれる。僕は彼女の歌に癒されている。
そんな彼女は、2013年の11月にメジャーアーティストを辞め、インディーズアーティストとして歩いていくことを決断した。
新しい道を歩き出した彼女に、僕は人として惹かれる。詳しくは彼女のstorysを拝読してほしいが、彼女は前に進んでいる。
僕はこの先も彼女の歌に癒されていくだろう。そして、前に進む。

僕の物語は、これからも始まり続ける。


みんなの読んで良かった!