帝王切開で出産中に先生達が雑談。看護師さんには鼻で笑われる。スパルタな出産の話

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当初は自宅近くの小さな産院で自然分娩を予定していたのだが、
妊娠5ヶ月のとき「低置胎盤」であることが発覚し、
産院の先生に「大きな病院に行くように」と指示され転院した。


そこは自宅からバスで40分くらいのNICUもある大きな産科病院だった。
「低置胎盤」というのは胎盤が下の方にあり、私の場合大きな静脈が側にあり
もし自然分娩で産むと出血多量で死にそうだった。
なので、帝王切開で行きましょうということになった。
(現代の医療はすごいですね。私、江戸時代のお産だったら死んでました。)
お産のイメージってこう、陣痛が来て、「あなた、産まれるぅ」とか言って
タクシーに飛び乗って、台の上で「ぐわぁぁぁぁ」と叫ぶイメージですが、

私の場合帝王切開ですからね。あっさりしたものです。
「じゃ、産みに行って来るわ」

ってなかんじです。
当日、手術室の前で点滴をつかみながら待つ私。
さすがに「手術」というもの自体初めてなので、緊張していた。
看護師さんに呼ばれて手術室へ入り、台に乗り、早速麻酔を打たれる。
これ、噂に聞いてて超びびってたんです。
腰椎麻酔
もう聞いただけで痛そうじゃないですか?
ぶっとい針を脊椎に打つんです。怖すぎて看護師さんに聞きました。

わたし
痛いですかね?やっぱ痛いですよね?数秒で済みますかね?すぐだと思って我慢しますね。
看護師ドSさん
注射なんだから痛いに決まってます。ものすごく痛いですよ。あ、あと数秒じゃなくて長くずっと痛いです。

嘘でもいいから「大丈夫ですよ~」とか
「赤ちゃんに会えるまでがんばりましょうね」とか
優しい言葉が欲しかった・・・
腰椎麻酔は半身麻酔で、意識自体はずっとある。
ただ、下半身は麻痺している状態。
としか聞いてなかったんだけど、だんだん麻酔が効いて来て、
下の方でなんかされてるんだけど何も感じない状態になったのち、
更に上半身まで麻酔が効いてきてしまったらしく

息が出来ない状態になった

突然吸うことも吐くことも出来なくなり、パニック状態に陥った。
ものすごく小さなビニールバッグの中で必死に息してるかんじ。
(ちなみに後で知り合いの手術室付き看護師さんに聞いたら、腰椎麻酔で発話困難、呼吸困難になることもあり、相当慎重に進めないといけない「はず」だそうです。こわい!「私は専門の麻酔医がいない手術はしないわ」と言ってました・・・)

これはヤバイと思い、微量だけ必死で吸い込んだ空気で、あえぎながら言った。
た、たす・・・け・・・息が・・・出来な・・・!!!」
と必死の形相で側にいた看護師ドSさんに手を伸ばして助けを求めた!

本当に死ぬんじゃないかと言うくらい呼吸が出来なくて、苦しかった。
そんな私を見た看護師ドSさんは一言こう言った。
看護師ドSさん
や、ちょwww 息できなかったら、今喋れてないしww ウケるww
そしてまわりにいた看護師さん達、全員失笑
その日初めて帝王切開に立ち会うという新人看護師Mちゃんだけが
私の手をずっと握っていてくれて、笑わなかった。
小声で「大丈夫ですか、大丈夫ですか」と言ってくれていた。
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手術前の最後の検診で、胎児の重さは「2700g」くらいだと言われていた。
「ちょっと小さいけど、十分出て来て大丈夫ですから」と。
手術が進んで、私は麻酔が効いてボーっとしてはいるが、まわりの声は
聞こえているし、何が起こっているかも大体わかる状態だった。
新人看護師Mちゃん
は、産まれたとき私のカメラで様子を撮ってくれると約束してくれてて、構えて待っていてくれた。
下の方は布で仕切られてて見えないのだけど、医者2人がかりで施術。
手術前の説明では
「こちらも母体に負担がかからないように迅速にやりますし、
1時間以内に終わりますから」と説明があったにも関わらず・・・

医者S
いや〜、先生、先日のゴルフどうだったんスか〜?
医者K
いやぁ〜まぁまぁでしたね。麻酔科の◯◯君と一緒にやったんですけどね・・・はっはっは!(笑)
医者S
いいですね〜!今度僕もご一緒させて下さい〜

・・・手術中、医者が雑談するとは知らなかった。

2人でずっとおしゃべりし続け、結局2時間近くかかった。
『ブラックジャックによろしく』とか『グレイズアナトミー』『ER』とか
いっぱい医療ドラマを見て来たけど、みんな真剣に手術してなかったっけ???
なにこれ普通医者って雑談とかするものなの??
ボーっとした頭の中、ハテナマークが踊っていた。
そして、いよいよ赤ちゃん誕生のときが近づいて来た。

医者K
はい、もうすぐだからね〜もうすぐ赤ちゃん出て来るよ〜!
医者S
あ、見えて来た、こっち、もうちょっと、ヨイショっ
医者K
!!!!!つか、でかっ。
医者S
うぉっ、でかっ。デカいな〜しかし!
でかいでかい言うな!w
2700gと直前に言われていましたが、産まれてみたら3500gありました。

ってか、1000g近い誤差ってすごくね?
検査の意味なくね??
そして無事、元気な女の子が産まれました♪
新人看護士Mちゃん
が、若干うるんだ目で「おめでとうございます、おめでとうございます。がんばりましたね!!と言ってくれた。Mちゃんにも赤ちゃんを抱っこして貰った。「かわいい、かわいい」と繰り返しほめてくれた。
Mちゃんだけが心の支えだった手術中。どうもありがとう。
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私は身体から血液を1.3L失って、輸血しなくていいギリギリの状態で
ガタガタ震えていた。猛烈に寒かった(血を失ったから)。
赤ちゃんを脇に載せてストレッチャーで手術室を出て、
やっと、旦那さんと自分の両親に赤ちゃんを見せられた。ほっとした。

その後は一晩ぐっすり寝て体力を回復させ・・・・
られなかったorz
まさかの手術数時間後からのスパルタ授乳特訓
2時間おきに普通に授乳特訓。全く休ませてもらえなかった。

みんなの読んで良かった!