朝、目が覚めると密室でした。
これは嘘のような本当の話である。
最近、酒をのむと記憶がとんでしまう。
どうにかこうにか器用に
家まで帰ってきているのだけれど
記憶が曖昧なのである。
おそらく帰りはしっかりしているのだけれど
寝ると忘れるのかもしれない。
渡り鳥がなんとなく何万キロと飛んだり
シャケが命がけでなんとなく激流をのぼったり
それとなんとなく似ている。
人間の生き方なんて惰性だ
心臓がなぜ動くのか
なぜ受験して就職してるのか
分かったふりをしているだけで
だれもわかっちゃいない。
ただ流れるままに本能のままに生きてる。
知ったかぶりがうまいことを
世の中は大人と呼んでいる気がする
前フリが長くなったので話をもどす。
前フリが長いと趣旨がつたわらないし
基本的に嫌われる。
小学校の遠足前に長々とスピーチしている校長は
全児童の虚ろな目や疎ましげな視線の中でもスピーチをする
あのスピーチは誰に向かっているのだろう
晴天の云々、楽しく云々、学習の一環云々
児童だろうか保護者だろうか教員だろうか
いや、きっと校長自身に向けているのだろう
前フリが長くなったので話をもどす。
著者のShirabo Shiraboさんに人生相談を申込む
著者のShirabo Shiraboさんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます