朝、目が覚めると密室でした。 ファイナル

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前話: 朝、目が覚めると密室でした。 後編
前回のあらすじ。
ある朝、目が覚めると脱出不可能の部屋に幽閉された私。
食料問題から転職まで悩んだあげくの果てに
襲いかかるのは帝国主義のてっぺんに君臨する
ジェイソンの存在だった。
彼は独裁政治の政治を行い庶民を苦しめる。
そんな中、自由を求めて民衆が立ち上がった。
絶対絶命の私が空を眺めて気づいたこととは....。
私の部屋の扉は一つしか無い。
そこを通らない限りは玄関へ、トイレへ
行くことは出来ない。
しかし、方法は別にあったのだ。
自由を求めて眺めたこの窓こそ
もう一つの脱出場所なのだ
空しいという漢字を作った人は
窓から出ることを知らなかったのかもしれない。
自由の象徴である空こそ私の自由への鍵なのだ。
また窓を開ける。
風がドアノブの無い部屋に入ってくる
まるでここが本当の出入り口なのだと私に語りかけているように
私の耳元で小さくぴゅううと唸る。
起きたときよりもだいぶ明るくなっている。
この日の出の時間帯の空が特に私は好きで
奇麗な空をみるといい一日になる予感がする
だが、下を眺めるとその予感も不安に変わる。
残念なことに私の部屋は三階なので
5メートルほどの高所なのだ。
残念ながらこの高さから飛び降りて受け身をとる
練習を私はしていない。
それに着地の瞬間にジェイソンがついに姿を見せるかもしれない
そうなってしまえば私はもう帝国主義の犬である

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