熊本の祖母が、上京して一年を迎えて帰郷した私に教えてくれたこと

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ばあちゃんは、いつもいつもまーくんの事ば
気にかけとったとよ。家族の中でも一番。
熊本にまーくんが帰ってくるのを一番楽しみにしとるのは
ばあちゃんだよ。






衝撃的だった。
あの一番冷たい言葉を言った祖母が、一番私の事を気にかけてくれていたとは。






行くなら行けばよか。わたしは知らん。





この言葉が私を励ましてくれた。きついときに頑張れた。






感謝の気持ちが私の喉元まで、ぐぐぐとせまるのを感じた。


私はそのまま急いで実家の祖母へ電話をかける。


何コールかした後、ガチャリという音に続いて
懐かしい声が聞こえてきた。




まーくんね!!帰ってきたね!

その声は一年前に聞いた声とはまるで違った。
優しい、慈悲にあふれた声だった。







ばあちゃんはね、まーくんが帰ってくるのを楽しみにしてたんよ。帰ったら、まーくんの大好きな肉じゃがば作っとるけんね。帰ってくるまでにもっと美味しいのば作ってあげたくて練習したつよ。家で待っとるね。








ばあちゃーん!!!ありがとう!!

そんな気持ちで一杯になったのを見計らうように
車は実家の庭に入っていく。




車から降り、家に飛び込むように帰り着いた私は
台所にいた祖母のもとへ。




ただいまばあちゃん!!帰ったばい!




祖母はすでに料理を済ませ、テーブルに料理を並べて待っていてくれていた。




















           カレーだった。









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