わかってくれる人は必ずいる。だから、諦めないで。逃げてもそこは道だから。
ずっと逃げたかった。
小学校の頃からずっと。
ただ、周りに逃げてる子はいないし、どうやって逃げたらいいのか分からなかった。
馴染めない自分、いい子じゃない自分は《悪》だと思ってた。
だから、そんな自分は押し殺したというより殺した。
いじめられたって、親や姉の言う『お前にも原因がある』って言葉に違和感とショックを受けながら、必死に学校に通った。
誰も信用しない。自分のことは自分でしか守れない。誰も助けてなんかくれないんだ。
きっと異質だったんだと思う。
陰口の対象だった。
小学校の頃は、暗号で『死んでください』ってお手紙もらいましたし(笑)
中学校の頃は天パの髪の毛から『モップ』って呼ばれてましたし(笑)
姉には、いなくていい存在だと太鼓判を押されてました(笑)
でも、どうしてもその時の私には、とてもとても辛い出来事の連続だった。
辛くても、誰かを信用して相談することができない。その人が他の人に話すかもしれない。また、お前が悪いと言われるかもしれない。
そう思うループから中々抜け出せず、毎日「死にたい」ってことしか考えてなかった。
どこに行っても、いい子から抜け出せなかった。嫌われたくなくて。
そこから逃げ出すこともできず、誰にも相談できず、ネットだけが私の居場所だった。
何を言っても、相手の表情を見ることがない分、傷つかずにすんだ。
そこで私は師と出会うの。
私はおぼえてないけど、私は最初に師の部屋を訪れたときに
「ここにいていい?」って言ったらしい(笑)
今となっては笑い話だけれど、少なからず私は直感で彼を選んだ。
心が『この人なら。』って言ってたねきっと。
そこからはもう世界が一変した。
彼は、毎日高校へ行くのが苦痛で苦痛で仕方ない私にこう言ったの。
『俺?w 毎日温泉入って寿司食ってるわw』
頭の中、はてなだらけ。
ニートなのかと思った。(笑)
聞けば彼はネットで仕事をしているらしかった。
未知の世界だった。
仕事っていうのは、出勤して決まった時間頑張って働いて、決まった時間にしか帰れない。
そんな私の中の常識を彼は一気に消し去った。
それを理解した時、私の中で何かが変わるのがわかった。そして、同時に思ったの。
「こいつみたいになりたい。」
師は私を馬鹿にしない。
素直に言ってみた。
「お前みたいになりたい。出勤なんかしたくない。複雑な人間関係も持ちたくない。姉に負けたくない。負けたくないよ。お前みたいになりたいの。」
師は、ただ一言。
『なれよ。』
そして、変わりつつも、できるかどうか不安になる私にこう言った。
『できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。』
その時、たくさん泣いた時から、私の中にはいつもその言葉がある。
私がパニックになっても、師はただ、淡々となだめてくれた。
『大丈夫だ』って。
わかってくれる人なんて、この世にいないと思ってた。
私はただただいらない存在で、死んでも誰も困らない、泣く人なんていないだろう。いつ死のう。どうやって死のう。
遺書も何通も書いた。
散々自分も傷つけた。
たくさん気色悪がられたし、色んな人の言葉が胸に刺さった。
ただ、わかってくれる人、1人に出逢えただけで私の人生は変わった。
それは、生きていたから、
どんだけしんどくても生きていたからこそ出逢えた存在で。
何度も死にたいって思って、それを越えたからこそ見える景色があった。
心から師に感謝をしたいし、死にたいと思っても辛くても、もがいてもがいて生きてきた自分にも感謝したい。ありがとう。
今は、「負けたくない・埋れたくない」って思いが原動力となってる。
だから、私をいじめたり、見下してきた全ての人にも感謝したいよ。(笑)
読んでくれたすべての人へ
私より辛い出来事の真っ只中の人もいると思う。ただ、それは過ぎてしまえば立派な経験になり、その後大きく飛躍できる。
前を向いて明るく生きることだけが人生じゃない。そんなの正解じゃない。
みんな、今歩いている道が正解で、他人が『間違ってる』と言おうが、全ては【道】なんだ。
だから、休んでもいい。そこに家を建ててみるのもいいんじゃないかな?戻ってみてもいいし、突っ走ってみてもいい。
生きて限り、そこに、すぐ足元に道はある。
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