誕生日の2日前にフラれた話。
言ってしまえばタイトルがすべてなのです。

そう、あれはまだ僕が17歳と若かりし日でありました。
そんな僕には人生で生まれて初めて付き合った彼女がいました。
クラスでもひときわ可愛い存在だった彼女。僕は入学当初から気になっていました。
といっても、決してモテるわけでもなければ、
積極的にアプローチをかけるタイプでもない
僕は気になりつつも何をするでもなく、滞りのない学生生活をエンジョイしていました。
そんなある日、友人から
「Yさんが、君のメールアドレスを知りたがってるから教えても良い?」
という、人生初のびっくりな質問をされたのです。
「うっそ。マジで。俺のアドレス知りたがる人なんているの?」
しかもYさん!? そうYさんとは僕が入学当初から気になっていた、あの彼女です。
「いいよー。よろしく伝えておいてー」
等と、平静を装って友達に伝えるも、嬉しくも、テンパり、動揺して、興奮して
大変なテンションとなっていました。
その夜、Yさんから本当にメールが届きました。
「はじめまして。○○くんからアドレスを聞きました。
急にごめんなさい。仲良くしてもらえると嬉しいです」
みたいな、とっても良い感じの内容だったと思います。
その日は嬉しくて嬉しくて、やたらニヤニヤしっぱなしだったので、
兄、父、母、祖父、祖母、というか、家族全員から
「なんかいいことあったのか?気持ち悪い顔して」
と突っ込まれる有様でした。うん、気持ち悪い顔してたんでしょう。
そんな幸せの絶頂に浸っていた時、ふと疑問が頭をよぎります。
「でもなんで、Yさんが自分なんかに興味を持つんだろう?
ありえなくね? なんかドッキリなんじゃね?」
いま思えば、どこのどいつがそんな手のかかるドッキリを仕掛けるんだという
話なんですが、当時の僕は信じられなさ過ぎて、本気でそんなことを思っていました。
それが後の悲劇につながるとも知らずに。
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