真冬の夜空の下、笑いを取るために氷の浮かぶ水風呂にIN。芸人より芸人魂があるんじゃないかという話。

人生、誰しも一度は勝負に出なくてはならないときがある。

・・・そう、笑いのために。


あれは大学時代、ハタチの頃。

私は笑いに飢えていた。

人を笑わせるのが大好きで、中学の頃からお笑いをやりたいと思っていた。

ただ、当時はNSCもまだなく、お笑い芸人という職業がこんなに蔓延していなかった。だから、人を笑わせる職業いいなぁと思ってても、それでどうしたらいいのかはわからなかった。


ただ、当時は自分の笑いのセンスにはなぜか絶大な自信を持っていて、昔から「面白い」と言われることを誇りに思っているような女子だった。

当然、女子にはモテた。

数々の女子にこう言わしめた。「Tommyが一家に一台いたらいいのに」。

私も女子だけど。女子は面白い人に弱い。

男子には・・・まぁそれは置いておこう。

とにかく、その頃、男女問わず人から貰いたい最大級の褒め言葉は「かわいい」でも「キレイ」でもなく「おもしろい」だった。


当時美大に通っていた私は、大学のフェスティバル(文化祭のようなもの)で、親友と2人でお店を出すことにした。思い出づくりのようなものだ。親友はMちゃんと言って、一学年上で、同じテニスサークルに所属していた。

大抵の店はサークルで出しているもので、個人や友人同士で出しているものは少なかった。

その頃の私の彼氏がバイトでバーテンをやっていて、Mちゃんの彼氏はDJだったので、2人に働いて貰い「DJバー」を出店することにした。

俄然、彼氏頼みである。


ちなみに季節は冬の入口、11月であった。

お祭りは深夜にまで及んだ。大学の小さなグラウンドに、数十点の店が立ち並んだ。串焼きを売る店、お酒を出す居酒屋風の店などなど。私達の店「DJバーBluBlu(ブルブル)」もハウスをがんがんにかけ、結構人が入ってみんなで踊ったり騒いだり。私達もカクテルを運んだり、チケットを切ったり忙しくしていた。

ちなみにフェスティバルは、校内では美大らしく、絵や写真や彫刻の展示、または部屋を貸しきってのインスタレーションやファッションショーなどが行われ、盛大な盛り上がりを見せた。しかし夜の主役の場はグラウンドでの「飲み」にあった。


当時私はいくつかのサークルに属していたのだが、なぜかサッカー部と仲が良く(サッカー部じゃないのに)よく飲み会にも顔を出していたし、部員の一人と少しつきあっていたりもした。別れた後も、やっぱり皆とは仲が良かった。


バーの方が落ち着いたので、私とMちゃんはサッカー部の店に遊びに行った。サッカー部はシンプルに、缶ジュースやビールを大きなジュースケースに入れて販売していた。水いっぱいの上、氷を浮かべて。この少し後に自分がそこに入ることになるなんて、誰が予想出来たであろうかw


わたし
うぃ〜っす!儲かってるー?
サッカー部員A
お〜!ぼちぼちやなー。おまえんとこはどう?
わたし
うん、うちのとこ結構入ってる〜落ち着いたから遊びに来たよ。
サッカー部員A
お〜!そっか。疲れたでしょ。風呂入る?
わたし
まぁ結構忙しかったからね。いや〜いいね、お風呂入りたいよ〜・・・って、ん???
サッカー部員A
だから、風呂入るでしょ?って聞いてるの。
わたし
は????え???
サッカー部員A
疲れたら、お風呂入るよね?
わたし
・・・・(´-`) ン?


まわりでサッカー部10人くらいがニヤニヤしていた。

素早く、適切な対応が求められていた!(;・`ω・´)


わたし
ちょうどお風呂入りたかったんだよね!


いや〜疲れた疲れた、と言いながら、お風呂に入った。

もとい、氷の浮かんだケースにw 服のままw

「か〜っ、いいお湯!」とにっこり笑ってみせた。

圧勝だ。全員大爆笑だった! 「あいつアホだw」っていうやつだけど。

恐らく、誰も本当にやるとは思ってなかったんだろう。

そして、その後かわいそうなMちゃんも巻き添えに。

「Mちゃんも寒くなってきたから一緒に入れば?」ってw スマン!


最近よく芸人が「カメラ回ってないところでは面白く無い」なんて話を聞くにつけ、素人の自分の方が芸人魂あったんじゃね?と思う、今日このごろでした。

こういう無茶って、若さですよね!


ちなみにこの後、何人かのサッカー部員も入浴し、ケースに4〜5人入ってるという意味わからん状態に。何度も言いますが、11月の真夜中の出来事ですw

星空の下の露天風呂、今でもいい思い出です♡



よくがんばったな、Tommy!という方は↓ポチっとお願いします♪

小躍りして喜びます。

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。