続!病気に負けない!!2部

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数週間後には、平行棒で往復できるようになりました。


ここまで来ると気持ちは暴走!


焦って歩行器を借りて毎晩ウロウロしながらリハビリです。


しかし、数日後足が動かない・・・


理学療法士の先生に診てもらうと、


「歩き過ぎで筋疲労起こしてます。」


あら・・・調子に乗ってしまった・・・反省・・・


結局、3日間マッサージをしてもらって歩行訓練再開!


何でもやり過ぎは注意ですね・・・トホホ


心のリハビリも快進撃!沈んだ気持ちも急浮上!!


少しずつ足が動くようになってきたので気持ちも明るくなっていきました。


看護師さんたちも声をかけてくれるのが嬉しい。


でも、主治医からは運動の超過で何度も注意いされてしまいます。


焦る気持ちを抑えるのも大変です。


毎日の積み重ねが大切なのですよね。


「塵も積もれば山となる」


いやいや・・・


「継続こそ力なり」


これが正しい表現でしょう!!


毎日、毎日、そして毎晩のごとく、まるで何かに取り憑かれたようにリハビリしました。


その結果、必要な筋肉が回復し、やっと体を支えられるくらいになったのです。


歩行も徐々に距離が伸びていきました。


目指すは”自分で歩く沖縄旅行”この目標を達成してこそ意義がある。


来る日も来る日も同じことの繰り返し・・・


しかし、諦めずに頑張った成果はリハビリ開始から数カ月後に結果をもたらしました!


何と!平行棒を使わずに歩けたのです!!


そして、この成果を見てもらおうと主治医を呼びました!


「先生、見ていてくださいね。」


車いすから立ち上がりフラフラしながらも数歩歩いて再び車いすに倒れこむように座りました。


医師「凄い!歩けましたね!ビックリです!!」


私「ありがとうございます!皆さんのおかげです!!」


医師「これを見せたい人がいるので直ぐに呼んできますね!」


そう言うと主治医はササッと駆け足で何処かへ言ってしまいました・・・


しばらく経ってから主治医が連れてきた人物は・・・


私の足の神経を切断する「神経生検」の執刀医でした。


医師「もう一度、見せてくれませんか?」


そのことばに、うなずいて、もう一度力を振り絞ります。


執刀医の方に向かって数歩進みました。


すると、執刀医は右手を差し出し握手を求めていました。


私は倒れそうになりながらも、その手をしっかり握りました。


執刀医「おめでとう!よく頑張りましたね!!」


その顔は、ほんとうに嬉しそうで「良かった、本当に良かった」そう何度もつぶやいていました。


その時初めて、気づきました、こんなにも心配してくれていた医師の存在・・・


きっと見えないところで、たくさんの配慮をしてくれていたに違いない!


病室からの行動範囲を広げてくれたり、歩行器を貸し出してくれたり・・・


ずっと支えてくれていたのですね。


「先生方、ワガママ聞いてくれてありがとうございました!」


こうして、この大学病院を退院して、あちこちの病院にリハビリできるよう話をつけてくれました。


「もう二度と歩けない」


そう言われてから、どれくらいお月日が経ったでしょうか。


リハビリを拒否していたいくつかの病院も、歩行する姿を見せると態度が一変です。


「信じられない」


そんな言葉も、大げさにしか聞こえないほど歩けます。


数年の間、病院を転々としながらリハビリを続けました。


そして、ようやく病院から離れる時がきました。


月に一度は大学病院で定期受診をしています。


病状が悪くなると入院の繰り返しですが・・・・・


これからが新たな人生の始まりなのです!!


つづく・・・

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