【筋肉は世界の共通言語】元高校球児が、10年かけ筋肉バカドットコムというサイトを作るまでの話。<最終回>

1 / 2 ページ

前話: 【筋肉は世界の共通言語】元高校球児が、10年かけ筋肉バカドットコムというサイトを作るまでの話。<5回目>


筋肉プロジェクトの誕生

こうして僕は筋トレをスタートすることになります。

グラップラー刃牙という漫画を全巻買い、先輩とまともに会話ができるように勉強も平行していきます。

僕がこの時に、挫折を前提とした筋肉プロジェクトを始めようと思った理由ですが、

挫折とは、本来成功の反対に位置し、誰もが嫌がるもの、見せたがらないものです。

しかし現実には多くの場面で人は挫折しており、そこをどう乗り越えていくのか、道を修正していくのかという事が重要な学問であり大人は綺麗ごとばかりで教えないので不足していると考えていました。

 参考になるサンプルが世の中に必要だと思っていましたので、

そこで能力がない僕が例として挫折をし、時には狂気的に、時には嬉々的に、ブログを更新し続けることで、笑いと同時にその重要な事実を、見る人それぞれが独自の視点によってサンプルを手に入れて頂けるのではないかと考えたのです。


受け取り側は、こうなりたくないという反面教師的な教訓でもいいし、動じないメンタルタフネスを何かの参考にするでもいいし、

とにかく生きるとは、困難の連続であり、何かの勝者の陰には必ず敗者がいるもの。

また挑戦するとは失敗があるもので、しかしそこにはエンタメ的な見方では何か新しい発見があり、喜びもある。だから挑戦自体には大きな価値があるということを伝えたい。


 悔しいし悲しいけど必要以上に悩む必要や、引きずる必要もないし、その経験を活かせる時があることを証明する。それらがコンセプトでした。


オリバというキャラの設定

 そして目指せと言われたオリバというキャラを明確に知ることになるのですが、さすがマンガと言わざるをおえない設定なのです。

オリバ・・・それは・・・・


【引用】怪力無双のキューバ系アメリカ人。「ミスター・アンチェイン(繋がれざる者)」アメリカアリゾナ州にある『アリゾナ州立刑務所(別名・ブラックペンタゴン)』に収監された囚人でありながら同刑務所を自由に出入りし、犯罪者を捕獲する特殊な立場にある。

 身長180cm余りで150kgを超える筋肉を搭載しており、なおかつ体脂肪率を5%未満に維持している。

 オリバにとっては、この極限まで鍛え上げた肉体こそが武器であり、防具である。攻撃は力任せに殴る、投げつけるなどが大半であり、防御では受けの姿勢を取ることすら殆ど無い。そのパワーは手のひらで1$コインを四つ折にし、腕を振り下ろせば受けた相手の足が地面にめり込み、柔道着の袖をいとも簡単に破り取るなど常軌を逸脱しており、範馬勇次郎も一目置くほどである。

 その筋肉は至近距離からのショットガンの連発にも耐える。その他、肌に粗塩を擦り込んで切れにくくする、心臓部周辺を金属プレートでカバーするなどの工夫を行っている上、飛行中の輸送ヘリコプターを引っ張るなどの怪物じみたトレーニングも数多くこなしている。

 身体的なダメージは1日10万キロカロリーを超える食事と驚異的な回復力でもって、わずかの間で自然治癒する(負傷時のメニューはステーキとワインで統一。ちなみに10万kcalは牛サーロイン肉でおよそ30kgほどにもなる)。(wikipedia)


笑ってしまいますが、このすさまじいキャラを目指すことになります。

しかしすでに僕には共通点が2つありました、アリゾナに行っていた事と、身長が180センチで同じという部分・・・。

つまり当時の体重は73キロなので、あと、77キロ分の筋肉を身に着ければいいのです・・・。


「温厚な上司の怒らせ方シリーズの大ヒット!」シュールな笑いが多くの方へと届き出す


僕が筋トレを始めだしたころには、一方で先輩たちの作品が世の中で注目されていきます。

「温厚な上司の怒らせ方シリーズ」の大ヒット、YouTubeでも何十万回も再生され、最終的にテレビ東京の深夜枠で放送もされていきます。

この時、僕も雑用を手伝っていたのですが、一部DVDのシーンでメンタルのタフさを買われ強烈なダメ出しをされる新入社員役として使って頂きました。

・ルーキークラッシュ

・戦力外通告

など。

この瞬間に立ち会えたことは強烈な成功体験となります、

自分が信じていたものが評価されたことは本当にうれしい出来事でしたし、

貢献度が非常に低かった僕はいつクビになってもおかしくなかった訳ですが、

撮影や収録のたびにランドセルを背負って多少なりとも出来る限りの笑いを現場に届けていたこと、それは決して無駄じゃなかったかもしれない、今日に繋がった。そう思えたのです。




エンタメプロジェクトチームの解散、それぞれ別の道へ

僕は仕事をしながら先輩の手伝いをし、深夜のジムに通い筋トレをしていました、

ブログでその経過をバカっぽくアップしていました。

一方、先輩たちはいよいよ本格的に忙しくなり、後輩と気軽に遊んでいる暇がなくなっていきます。

飛躍する為に重要なタイミング来たのです。

そして全員が呼ばれ、エンタメプロジェクトチームの解散が告げられます。


水野さんは作家の道へ、

古屋さんは映像の道へ、

市川マミさんも映像の道(プロデューサー)へ、

シュナイダー山本さんは出版社の立ち上げの道へ、


後輩にはこの時、三期生まで増えおり、僕は第二期生として在籍、

言葉には出しませんでしたが、これからどうしようかと皆悩んでいるように見えました。


第一期生:カリスマミュージシャン「ノリアキ」

第一期生:天才詩人「ワキナグニ」

第二期生:雑用士「遠藤大次郎」

第三期生:分析士「長沼 直樹」

第三期生:企画士「岡田 紘樹」

第三期生:パニッシャー菊池「菊池良」


たしか僕が24歳のころです、全員それぞれが己の道を模索することになります。

まるで神龍を呼び出して、無事に夢を叶え終えたドラゴンボールのように、各地に散らばりました。



「僕の筋肉はもう動き出しました」、行けるところまで行ってみます


解散するとき、僕は先輩から質問されました。

大次郎、(プロジェクトチームは解散するけど)お前はこれからどうするの?


この時筋トレブログを1年以上続けているときでして

僕は、先輩たちとエンタメで多くの人を喜ばせる目的を達成できてましたし、

先輩たちが成功すれば忙しくなって解散となる事も予測していました。

だから解散になっても、今度はその経験を活かして、自分なりのエンタメを作るだけだと思っていたのです。


「そうですね・・・。ただ、僕の筋肉はもう動き出したので。行けるところまで行きたいと思っています」


訳が分からなくて面白いな~、と笑って頂いたことが、今でも良い思い出です。


順調に筋肉量が増えていく、体重は83キロまで増加



1ルームの部屋、約5.5畳の部屋にベンチプレスを買い、サンドバックを入れる。

プロテインを飲みながら、筋トレ、仕事をこなし、深夜にジムへと通う。寝不足の日々を繰り返します。







ブログ活動が職場にバレ、徐々に変人扱いを受け始める。限界を感じて退職へ

狂気や嬉々的な文章で、自らの写真をアップ、時には上半身裸。

これがバレはじめて仕事のしにくさを感じるとともに、深夜3時にジムから帰ってくるなど、慢性的な寝不足で非常にキツかったこともあり、やがて退職。

筋肉プロジェクトへ専念しようとします。

しかし思ったように事は進んでは行かないもので、フリーランスで仕事して生活費を確保する事の難易度、そして筋トレで成長を面白く伸ばせないジレンマに翻弄され、全てにおいて限界を感じはじめます。

 生きる難易度高すぎる・・・。いよいよオリバへの挫折がちらついてきました。孤独。ひたすらに孤独な時期でありました。


 ただ仮に挫折するにせよ、この数年間で学んだ事を1つの形にしたかった。

働きながら筋トレする大変さ、ジムに通う大変さ、食事の大変さ、

また肉体には大きく分けて、増量の悩みと、減量の悩みがある事を学びます。


・男性であれば、筋肉をつけてガッシリとしたカラダに(増量)したい。

著者の遠藤 大次郎さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。