あたしがアイドルを応援する9つの理由。


LinQの伊藤麻希さん

日本のアイドルの位置づけ

昔はアイドルにハマるなんてかっこ悪いことだったはずです。アイドルというと昔は『実力もないのにルックスだけで人気を集めている』という芸能人を指していて、普通の俳優や歌手より一段低く見られていました。今でもそうなのかもしれないけど。

あたしが小さいころだと、山口百恵・桜田淳子・森昌子の花の中三トリオ、西城秀樹・郷ひろみ・野口五郎の新御三家、フォーリーブス、キャンディーズ、ピンクレディー、田原俊彦・近藤真彦・野村義男のたのきんトリオ、松田聖子、中森明菜らが、いちおう「アイドル」という枠に入っていたのでしょうけど、彼らとてアイドルというレッテルに甘んじることなく実力を蓄えていって、押しも押されぬ一流の歌手になって行ったのです。だから「アイドル」という肩書は、あくまで蔑む対象だったはずなのです。

その状況の中、「アイドル」としての地位を確立したのが「おニャン子クラブ」だったと思うのです。ほぼ素人で外見も並みで、歌も下手。それであれだけに人気を集め、彼女たちはその後も実力を伴わずに「アイドル」であり続けたわけです。ひとちひとりの質ではなく、多人数による個性の多さで成功したのだと思います。

そのおニャン子ブームが去ると、今度はその反動からか、いわゆる「アイドル冬の時代」がやってきます。1980年代後半から1990年代前半のミュージックシーンは、アーティスト路線を目指す歌手や、バンドに席巻されていきます。「いかすバンド天国(いか天)」ブームもまさにその頃。前者の代表例は渡邊美里でしょう。後者はいか天出身者以外ですとPRINCESS PRINCESSが典型で、TRFやZOOなどもこの時代。数少ない成功例と言えばWinkくらいで、その当時のアイドルグループである東京パフォーマンスドールも一部の熱狂的ファンの支持を集めましたが、グループとしてのブレイクを果たせずに活動を終えています。その後、篠原涼子や市井由理らがブレイクしました。
いわゆるアイドルたちもアイドル色を抑えて楽曲や歌唱力を前面に押し出しはじめます。その典型例が安室奈美恵でしょう。もう少し後になると似たパターンを踏襲して浜崎あゆみが登場します。
一方、大勢の男性アイドルを抱えていたジャニーズ事務所は別格でした。少年隊、SMAP、TOKIO、Kinki Kidsなどの人気アイドルユニットを次々と世に送り出すことに成功しています。

1990年代末期になってようやくアイドルが復活を始めます。エポックメーキングだったのがモーニング娘。でした。モー娘。が一大ブームを起こします。あるいはSPEEDが登場し、女性アイドルグループが一気に花開いた一方で、宇多田ヒカルや倉木麻衣などの本格的なヴォーカルタレントも登場。浜崎あゆみもブレイクを果たします。このころになると『アイドル=集団、ソロ=本格派』という図式になって行くのでした。そのモー娘。が勢いをなくしていくのにつれて、AKB48が大ブレイク。それを追うようにももいろクローバーZもブレイクを果たしていくのです。そして世は百花繚乱、まさに「アイドル戦国時代」と呼ばれるようになりました。AKB48を頂点とし、メジャーデビューしてない「地下アイドル」や「自称アイドル」まで、アイドルバブルまっさかりなのです。


あたしのアイドルドハマリ歴

そんなあたしが最初にハマった女性アイドルは富田靖子さんでした。アイドルというかアイドル女優といったほうがいいのかもしれませんが、映画「アイコ16歳」でデビューし、その舞台が地元の名古屋だったので、名古屋のテレビで頻繁に流されていたので、それでハマってしまったと。

次は岡田由希子さんでした。地元が同じ名古屋市で歳もひとつしか違わず、あたしが通ってた高校でもデビュー前の彼女の写真が出回ってたくらい、地元では注目を集めていました。彼女の悲劇的な最期にショックを受け、後追い自殺をするファンが多かったことが社会問題にもなりました。

その次にハマったのが斉藤由貴さん。それからしばらくはアイドルには興味はなかったのですが、ドハマリしたのが、先の例にも挙げた「東京パフォーマンスドール」でした。その当時は彼女たちにあこがれて、大好きだった木原さとみさんの髪形をまねていたことがありました。未だに大好きで、メールアドレスの一部に彼女たちの歌のタイトルを使ってるくらい大好きです。

その後、あたしの中ではもうアイドルに興味を持つことはなくなりました。モー娘。もカラオケで歌うためにCDはレンタルしてきたりしてましたが、ファンではありませんでしたね。

しかしながら、ついにドハマリしてしまうグループが出ちゃいました。それが「ももいろクローバー」(後の、ももいろクローバーZ)でした。彼女たちの一生懸命さと拙さと激しさと面白さにどんどんのめり込んでいってしまいました。


あたしがアイドルを応援する9つの理由。

あたしが女性アイドルグループを応援する理由というか、あたしが応援したくなるアイドルグループの要素というものにはこんなようなものがあると思っています。

1. 頑張ってる
歌にもダンスにも手を抜きません。がんばっています。もちろんそのがんばりを表に出すか隠しているかはそのグループによってそれぞれですが、がんばってる=応援しなきゃと思ってしまうわけです。なにより汗が美しいのです。

2. 成長過程を見守る
おそらく日本のアイドルの特徴だと思うのですが、ある種の拙さを持った状態でデビューさせ、彼女らが成長していく過程をファンが追いかけるという図式があるのです。海外のアイドル(K-POPなどはその典型ですが)が、完成された姿で売り出すのに比べて対照的です。

3. 中性感
色気むんむんのアイドルはあまり好きではありません。一般的に日本では、女性として完成してしまっている大人はアイドルには向かないという気がします。アイドルの年齢がどんどん低下していってるのはここにあるのではないでしょうか。

4. 出し惜しみがない
昔のアイドルたちと違って、歌もダンスもかなりのレベルが要求されます。先ほどの2. と矛盾するかもしれませんが、そこは1. がカバーしてくれるのです。さらには演技、表現力、トーク技術、ユーモアなどなど、求められるレベルはともかく、求められる項目が増えており、それが詰め込まれています。出し惜しみがないから応援している側にお得感を与えるのです。

5. チャレンジ精神
そして新しいことへの挑戦をし続けています。楽曲だったり、ダンスだったり、罰ゲームだったり、なんでもいいのですが、なにがしかの試練が与えられ、それを克服する姿に感動を思えるのです。テレビの「はじめてのおつかい」を観てるのに似ていると思います。

6. 気安く脱がない
これはあたしだけなのかもしれませんが、すぐに水着になるアイドルは苦手です。だからAKBやその派生グループは嫌いです。

7. ライブに強い
あたしは握手会とかには興味がありません。握手会に参加したことは数回ありますが、何を話したらよいのか思い浮かばないのです。ステージ上での彼女たちのパフォーマンスが大好きなので、現場派なのです。だけどいくら応援したくても、ライブのチケットが手に入らなくては生で応援できません。だからチケットが手に入らないグループには興味を失います。なのでももクロにはもう興味がなくなりました。

8. 楽曲が良い
アイドルソングってバカにされがちですが、かなりクオリティーが高く、しかもチャレンジングです。いろんなジャンルのエッセンスを持ち込み、高いレベルでひとつの楽曲に昇華していきます。時代の最先端を行っていると言って過言ではないです。

9. なりたい存在
彼女たちは、ああなりたい(なりたかった)というあこがれの対象なのです。あたしは芸能人になりたいと思うことはなかったけど、あんな風にかわいく生まれたかったなぁという思いが、彼女たちを応援する原動力になっています。


さっきも書いたように、ももクロへの興味がなくなり、最近では、9ninebump.yLinQ、そして復活を果たした東京パフォーマンスドールと、興味の範囲が拡大していっています。これ以上手を広げないようにするのが大変なくらい、今のアイドル買いにはタレントが豊富なのです。

どうかアイドルなんて・・・ってバカにしないで、耳と目を向けてあげてください。そして五感すべてを使って、彼女たちのパフォーマンスを感じてください。きっと心を揺さぶることがあると思います。


9nine


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