頂点の、底辺2

まずは担任が大変でした。
とても熱血な若い女の先生でした。私が教室に入れなくなった理由を全力で聞き出そうとして来ますよね。普通に。
「何かあったんでしょ?!何で教室に入れないの?!何が辛い?!全部言って!」
と、こんな感じ。
何で教室に入れないの?
これは、多分みんなが思う事ですよね。疑問に思うの分かります。私以外の保健室の友達や私自身も、何で入れないんだろう、と自問自答したりしています。
が、一旦その疑問は置いておいて下さい。それを聞かれるのはかなり辛いのです。
脚の遅い人に、何でそんなに遅いの?何が原因でそんなに遅いの?
何て聞きませんし勉強の苦手な人に、何でそんなに勉強出来ないの?何て聞きませんよね。
それを聞いたところで無意味なんです。だってもう既に教室に入れないのですから。何で?と聞かれても、だって入れないんだもん。と、なります。
しかし、先生は全力で教室復帰を促して来ます。そう、全力で、です。
大変でした。行けません。入れません。と、答えている自分が途轍もない悪者になった様に思えてくる様に言ってきます。具体的には。
「HRは先生が居るから大丈夫よね!一緒に頑張ってみない?!」
みたいな。おいおい、私は学校に来れる様になった所だぞと。そして、体調だって良くなった訳じゃ無い。まだご飯は食べられていないし、吐くんですよと。だから教室へは行けません。と、伝える事がとても難しい先生でした。
でも、クラブ活動は楽しかったです。
正直、部活が無ければ学校なんて辞めてましたし、下手したら自殺したかもしれないですね。
先輩になったという責任感だけで行っていた部活でしたが、クラスの人は居ませんでしたし、とても居心地の良い場所でした。数少ない私の居場所でした。
私が教室に入れない事や、学校にもあまり来れていない事も部長に伝えました。そうしたら、分かった。とだけ言ってくれました。あの時は本当にありがたかったです。
帰りしなに教室の人と出くわしても、部活の人達で囲んで守ってくれました。居場所があった事が本当にありがたかったなと未だに思います。
とはいえ
教室に入って無い生徒が部活には出ているという状態が周りにはどんな風に映ったか容易に想像がつきます。
随分と悪口も言われた様ですが、私に直接言われた訳でも無いですし部活を辞めなければならない状態になったわけでも無かったので、そこは余り気にしませんでした。
そのまま季節は夏になり、文化祭の季節になり……

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